介護施設で夏を楽しく過ごすにはどのようにしたら良いのでしょうか。夏の定番といえば出し物や夏祭りですが、どのようにすれば楽しく出来るのか悩んでいる方もいるでしょう。この記事では、介護施設で夏を楽しむためにおすすめの出し物や夏祭りについてご紹介するので、何をすれば良いのか迷っている方は参考にしてください。
介護施設でレクリエーションする目的・効果！
介護施設では、レクリエーションをすることで単に楽しむだけではなく、思いもよらない効果を得ることができます。その効果とは、「脳の活性化」「体力づくり」「コミュニケーション能力の向上」です。
レクリエーションは、1人ではできないため、他の方と接する良い機会にもなります。多くの方と会話をしたり、一緒に物事に取り組むことは良い影響をもたらします。
また、頭や体を使うことが多いので、脳を活性化して物忘れなどを防いだり、体を動かすことで身体機能の低下を予防する効果も期待できます。このように、レクリエーションを行うことでメリットがたくさんあるため、介護施設では積極的にイベントを開催した方が良いでしょう。
介護施設でおすすめの夏祭り企画・出し物【工作編】
では、早速介護施設でおすすめの夏祭り企画や出し物をご紹介していきます。実際に何をやったら良いのか分からずに悩んでいる方やアイディアが浮かばない方は、こちらを参考にしてください。まずは、高齢の方でも手軽に取り組むことができるおすすめの工作を2つご紹介します。
うちわ
夏の風物詩といえば「うちわ」です。昔から夏になるとうちわが世に出回るようになり、家電が普及した今でも消えることはありません。エアコンが苦手な高齢の方にとっても、うちわの存在は大きいものです。
そんなうちわも手作りをすることで、特別感が出るため、大切に使うことができます。最近では、うちわの手作りキットなどもあるので、こうした製品を活用することで、手軽にうちわを工作することが可能です。
形が整ったら、うちわの表面に好きな絵を描くことができます。うちわに好きな絵を描くことで、世界で一つのうちわが完成します。実用的な工作でもあるため、高齢の方にも喜ばれています。
紙コップ風鈴
夏になると欠かせないのが風鈴です。風鈴の音を耳にすることで、暑さが和らぐため、必ずと言って良いほど自宅に飾っている家庭も多いです。風鈴といえばガラスで作られていることが多いのですが、工作では紙コップの使用がおすすめです。
紙コップであれば万が一床に落としても割れることがないため、安全性が保たれます。紙コップに穴を開け紐を通して鈴を付けることで簡単に紙コップの風鈴が完成します。
紙コップには絵を描くスペースもあるため、うちわ同様に好きなを描き、自分だけの紙コップ風鈴を工作するのもありです。風鈴は、風が吹くごとに素敵な音がなるため、暑さも飛ばしてくれるでしょう。
介護施設でおすすめの夏祭り企画・出し物【食事編】
続いてご紹介するのは、夏祭りや出し物にぴったりな食事です。夏になると食欲が低下することが多いですが、暑さを軽減できるおすすめの食事があります。ここでは夏らしい食事を楽しませてくれるおすすめの出し物をご紹介します。
屋台
夏祭りに欠かせない食事と言えば「屋台」です。屋台には、チョコバナナや大判焼き、たこ焼きやかき氷などがあります。介護施設では定番の食べ物を用意するだけでも喜ばれるでしょう。
チョコバナナやたこ焼きなどは簡単に作ることができるのもメリットで、準備に時間をかけずに済むのもポイントです。たこ焼きやかき氷など、普段の生活でも食べることができる食事でも、器をお祭り仕様にすることで、一気に夏祭りの雰囲気になります。
屋台でよく見かけるデザインの器はホームセンターなどでも売っているため、手軽に入手することができます。手作り屋台ということで、味付けを少しアレンジするとさらに楽しめるでしょう。
流しそうめん
もう一つ、夏らしい食べ物といえば流しそうめんです。夏になると竹を割って流しそうめんをする家庭も多いことでしょう。そうめんを単に食べるだけでは味っ気がなくても、流しそうめんにすることで一気に夏らしい食べ物となり、不思議と美味しく食べることができます。
夏らしさを実感することができるので、介護施設での出し物としても喜ばれること間違いありません。流れてくるそうめんを上手に掬い上げる必要があるため、手先の良い運動にもなります。
集中力なども関わってくるため、脳の活性化にも最適です。また、流しそうめんは楽しみながら食べるのが醍醐味でもあるため、仲間と笑いながら食事ができることでしょう。
介護施設でおすすめの夏祭り企画・出し物【ゲーム編】
続いてご紹介するのは、夏祭り企画に最適なゲームです。ゲームをすることで脳の活性化を図りながら楽しむことができるので、介護施設の出し物としても定番の一つです。昔懐かしい遊びで若返ったような気持ちにもなるため、喜ばれます。
ヨーヨー釣り
夏祭りの定番といえばヨーヨー釣りがあります。ヨーヨー釣りは、小さなプールの中に水をはり、その中にたくさんのヨーヨー風船を浮かべます。ヨーヨーにつながっている紐を引っ掛けて掬い上げるだけのシンプルなゲームですが、一発で取れることもあれば何度か挑戦して取れることもあります。
技術力が求められたり運が求められたりと、その時によってのアクションも異なるため、楽しくゲームに取り組むことができるでしょう。夏らしいアイテムなので、部屋に飾っておくのもおすすめです。
虫取りゲーム
手先を使う運動としては、虫取りゲームがおすすめです。夏になると虫もたくさん出てくるので、虫を活用した遊びも夏らしくて良いものです。虫取りゲームでは、小さな網とマグネット(マジックテープでも可)、あとは虫のイラストを描いたカードを用意します。
マグネットを小さな網と虫のイラストを描いたカードに取り付けたら完成です。ゲームのやり方としては、マグネットの付いている網とイラストに付いているマグネットをくっつけて取り合います。
制限時間を設け、時間内に一番多く取れた人の勝ちとなります。時間制ではなく、2人で取り合いをし、どちらが多く取れたのか勝負をするのもありです。
射的
昔ながらの遊びでも人気の射的もおすすめです。射的は割り箸と輪ゴムがあれば簡単に手作りすることができるので、あとは的となるものを準備すれば完成です。
的となるものは射的をした際に倒れやすい物にすると良いでしょう。コントロールを上手にしなければ倒すことができないので、得意不得意も考えられます。
しかし、誰でも倒せるような工夫をすることで皆んなが楽しめます。若い頃を思い返して盛り上がることもあり、周りの人が応援をしてくれるなどのシチュエーションがあるかもしれません。
つかみ取り
つかみ取りゲームもおすすめです。箱の中にビー玉やおはじきなどをたくさん詰め、片手でどのくらいの量が取れるのかを競うゲームになります。
シンプルな遊びではありますが、何個取れたのか競うことで盛り上がること間違いありません。取れた個数に応じて景品を準備しておくとさらに盛り上がるでしょう。
ビンゴ
ビンゴといえば、高齢の方だけでなく若い方にも人気のゲームです。カードと同じ数を空けていき、縦横斜めいずれか1列が揃えばビンゴとなります。ビンゴゲームは誰が一番先にビンゴになるのか、またその時にどのような景品がもらえるのかが楽しめるのも魅力のゲームです。
ビンゴゲームなら比較的誰でも参加することができるため、運動が苦手な方でも楽しむことができるでしょう。
介護施設でおすすめの夏祭り企画・出し物【運動編】
次に、運動編のおすすめをご紹介します。体を動かすことで身体機能を鍛えることができるため、たまには楽しく体を動かし、体力づくりなども行いましょう。
風船バレー
運動とはいっても思い切った運動ができない方もいるでしょう。そのような方には風船バレーがおすすめです。これなら座ったままでも手軽な運動ができるため、無理なく取り組むことができます。
うちわと風船を準備し、風船を床に落とさないようにうちわで仰ぐだけなので簡単で、腕の良い運動にもなります。
盆踊り
盆踊りも夏らしくておすすめです。夏祭りらしさを出すためにも、簡単な浴衣などに着替えるのもありです。音楽を流して好きなように踊るだけでも楽しめること間違いありません。
介護施設で夏祭りを楽しんポイント＆注意点
最後に、介護施設で夏祭りを楽しむためのポイントと注意点をご紹介します。年に一度の楽しいイベントなので、しっかりと準備をし、対策をしておくことも大切です。
誰でも参加しやすい企画を考える
介護施設で行うイベントは、誰もが参加しやすい企画を考えてください。みんなで参加するからこそ意義があるため、全員が楽しめる企画でないと意味がありません。何をやりたいのかアンケートなどを取ることで、意見がまとまりやすくなるのでおすすめです。
説明はわかりやすく丁寧に伝える
ゲーム内容なルールなどは分かりやすく説明をしてください。これまでに一度は経験をしたことがある内容でも、その場になるとルールを忘れてしまう方も中にはいます。仲良く楽しく参加するためには、説明を丁寧に伝えることも必要不可欠です。
熱中症など体調の変化に注意する
夏場は気温上昇も考えられるため、暑さ対策や体調の変化には常に気を配るようにしましょう。室内にいても熱中症のリスクはあるので、企画にばかり熱中するのではなく、しっかりと対策をしたり、体調の変化も確認してください。
楽しい企画・出し物で夏祭りを盛り上げよう！
夏には出し物や夏祭りなど楽しいイベントが盛り沢山です。工夫やアイディア次第で楽しさも広がるため、今年の夏には楽しい企画や出し物で大いに盛り上げてください。
