高齢者になると、肌の乾燥が目に見えて分かりやすくなりますので肌のケアも欠かすことができなくなりますし、必要性はそれまでの年代以上になっています。肌をしっかりと保湿し、ケアができるクリームを使いたいところです。今回は高齢者の乾燥肌に効果的なお勧めのクリームをご紹介します。
高齢者の肌が乾燥する原因は「バリア機能の低下」!
高齢者になると、肌のトラブルや乾燥が多くなってきます。よく言われる肌年齢というものによってどんな人でも段々とケアが必要な肌になっていくのですが、その最も大きな理由はバリア機能の低下が挙げられます。
若く健康的な年代であれば、肌のセラミドや天然保湿因子といった成分が肌の水分保持やハリの維持を行ってくれます。年を取るごとに減少していくのが分かっており、肌の保水力が低下して乾燥が進みます。
加えて、皮脂も肌を守る機能を持っており、先に挙げた保湿成分と併せてバリア機能を発揮します。加齢とともに皮脂腺の機能が低下し、皮脂の分泌量が減少するのも乾燥が起こりやすくなっている原因といえるでしょう。
その他にも、血液循環が悪くなることで、肌の栄養や水分供給が不十分になるといった原因も考えられます。血行不良により肌の新陳代謝が低下し、乾燥が起こりやすくなっている部分もあるでしょう。
加齢によって肌のバリア機能が弱まると、外部からの刺激や乾燥の影響を受けやすくなります。冷暖房の効いた室内環境や乾燥した気候、洗浄剤や化粧品の刺激などが肌の乾燥に対して悪影響を与える要因となるのです。
高齢者の乾燥肌に効果があるクリームの選び方
この様に、年齢によって肌の機能が若い頃と比べると大きく衰えている状態である以上、クリーム等を使ったケアの必要性は非常に高いと言えます。続いては乾燥肌に対して効果的なクリームの選び方についてです。
ポイントは「保湿」
まず考えるべきポイントは、やはり保湿効果です。乾燥肌に効果的なクリームを選ぶ際には、保湿成分の配合が重要です。例えば、ヒアルロン酸やセラミド、グリセリンなどの保湿成分が肌の水分を補給し、乾燥帽子に直結します。
保湿成分が豊富に含まれているクリームを選ぶことで、肌の水分バリアを守り乾燥から肌を守ってくれるという訳です。適切なクリームを選ぶことで保湿効果を高め、肌の潤いを高めたいところです。
クリームのテクスチャーも重要なポイントです。高齢者の肌は皮膚のバリア機能が低下しているため、潤いを効果的に閉じ込めるクリームが必要です。しっとりとしているテクスチャーのクリームは、往々にして保湿成分も豊富です。
高齢者の方々は日中の乾燥に加えて、夜間の水分蒸発も気になります。そのため、長時間の保湿効果があるクリームを選べると尚良いでしょう。長時間の保湿効果が記載されていると尚安心できます。
保湿剤の主な種類
続いては、使われている保湿剤の主な種類についてです。様々な保湿剤があるのですが、例えば白色ワセリンというものであれば皮膚の表面に膜をつくることによって、水分が蒸発するのを防ぐ効果を発揮します。
セラミド配合軟膏であれば高い保湿効果により乾燥肌の改善が期待できますし、ヘパリン類似物質が使われていると水分保持作用、血行促進作用、抗炎症作用によって荒れた肌の修復を早め、バリア機能を取り戻す効果を発揮します。
高齢者の肌というのは、季節を問うことなく夏でも冬でもその他の季節でも乾燥しやすい状態になっています。夏はローション、冬はクリームといったように使い分けができると更に良いとされています。
肌に優しい成分を選ぶことも大事
高齢になると肌の水分保持能力が低下し、乾燥肌の悩みが増えやすくなります。乾燥肌にしっかりと潤いを与えるクリームが効果的なのは間違いないのですが、高齢者の肌はデリケートなため肌に優しい成分が配合されているクリームを選びたいところです。
高齢者の肌は薄くなり、敏感になっているケースが多いです。特に乾燥肌、敏感肌の方の場合には特に刺激の少ない肌に優しい成分であるかどうかを事前に確認しておくべきなのです。
具体的な肌に優しい成分としては、アロエベラやヒアルロン酸、セラミド等が挙げられます。これらの成分は保湿効果が高く、肌の水分を保持して乾燥を防ぐ効果があります。また、合成香料や着色料などの刺激成分が含まれていない無添加のクリームも肌に優しいでしょう。
高齢者の乾燥肌に効果があるおすすめクリーム6選
この様に、高齢者は乾燥しやすい肌である以上、適切なクリームを使ってのケアをしていく必要性があるという訳です。ここからは、本題となる高齢者にお勧めの乾燥肌向けクリームをご紹介していきます。
高齢者の乾燥肌に効果があるクリーム①セタフィル ® モイスチャライジング クリーム
まずおすすめするのは、セタフィルのモイスチャライジングクリームになります。顔と体両方に使える乾燥肌・敏感肌向け保湿クリームとなっており、肌なじみのよい、コクのある高保湿なクリームです。
保湿効果を発揮する成分としてナイアシンアミド、パンテノール、グリセリンといった成分を配合しており、肌なじみのよいコクのある保湿クリームが高保湿ヴェールでうるおいを閉じ込め、バリア機能をサポートしてくれます。
無香料、低刺激性で 日本の敏感肌の方でパッチテストおよびスティンギングテスト済であり、皮膚科学発想による独自の処方、モイスチャーバリア3Xも配合されています。
高齢者の乾燥肌に効果があるクリーム②ミノン 全身保湿クリーム
続いておすすめするのは、ミノンの全身保湿クリームです。敏感肌を見つめ続けてきた「ミノン」から登場した、敏感肌に関わるすべての方に寄り添いすこやかな肌を保つ全身保湿剤です。
敏感肌へのやさしさを考え選び抜いた、ミノンこだわりの低刺激性処方となっており、敏感肌・乾燥肌の方の運用テストも行われているということでフェイスケアはもちろん全身どこに使っても優しい使い心地です。
アミノ酸系セラミド類似成分などをはじめとした3種のバリア機能サポート成分と肌あれを防止成分の配合により、敏感肌のバリア機能を守りながら肌あれを防ぐ独自処方のクリームです。
高齢者の乾燥肌に効果があるクリーム③UNOA うるおいミネラルコート
高齢者の乾燥肌に対して保湿を目的として設計されているのが、UNOAのうるおいミネラルコートです。食品原料や食品添加物だけで作られた肌に優しいうるおいクリームとなっています。
高齢者の肌の悩みを知り尽くした介護会社が開発しているもので、食品原料から作られたボディクリームの為乾燥肌の赤ちゃんでもそのまま使うことができるほどの低刺激かつ高保湿の設計です。
さらっとした使用感でありつつ、次の日も潤いが残るほど長持ちのうるおいコート効果を発揮。ミネラルオイルとトレハロースの保湿コートに乳酸菌、ハトムギ種子エキスなども配合されています。
高齢者の乾燥肌に効果があるクリーム④花王 キュレル薬用クリーム
乾燥性敏感肌を考えた製品を展開している、キュレルの薬用クリームもおすすめです。共通の潤い成分としてセラミド機能成分のユーカリエキスが配合されており、角層の深部まで浸透してカサつく肌もしっとりなめらかに整えます。
消炎剤としてアラントインも配合されていて、荒れ性の方の肌荒れを防ぎます。弱酸性・無香料・無着色・アルコールフリーということで敏感な肌質の方であっても安心して使うことができます。
高齢者の乾燥肌に効果があるクリーム⑤フェルゼア クリームM
乾燥による肌トラブルにお勧めのフェルゼアクリームです。尿素を10%配合しており、尿素が水分を引き寄せてうるおいを保つ効果を発揮します。優れた技術で尿素を溶かし込んでいるため、ザラツキや肌なじみを改善し、なめらかな肌ざわりで心地よい使用感です。
高齢者の乾燥肌に効果があるクリーム⑥SKINAUTHORITY ヘパリンクリーム
最後におすすめするのは、スキンオーソリティーのヘパリンクリームです。ヘパリン類似物質が有効成分として配合されているクリームで、ローションに比べ保湿力が高いので特に乾燥が気になる部分におすすめです。
乾燥を防ぐための効果的なクリームの塗り方
最後に、乾燥を的確に予防するための効果的なクリームの塗り方について解説しましょう。保湿クリームをどのタイミングで塗るかなどによって効果に少なからず違いが見られますので、事前に押さえておきましょう。
ぬるめのお風呂に入り優しく洗う
まず、ぬるめの温度のお風呂に入って優しく洗い、清潔さを保つようにしましょう。寝ている時間が多くなる高齢者の方にとっては、皮膚は汗や新陳代謝によって毎日汚れが蓄積しています。
入浴して、ぬるめで刺激の無い温度のお湯で洗うことによって皮脂トラブルの予防にもつながります。この際、石鹸などに関しても低刺激のものが推奨されています。
入浴後にたっぷりの量のクリームを塗る
そして、クリームは入浴してから十分な量を塗布しましょう。入浴後は特に皮膚から水分が蒸発して乾燥しやすい状態になっていますので、早め且つ多めにクリームを使用して乾燥を防止したいところです。
高齢者の乾燥肌対策は保湿のできるクリームが効果的!
乾燥しやすくなっている状態の高齢者の肌に対しては、高い保湿効果を発揮するクリームを使用するのが対策となります。肌に優しい使い心地の製品は少なくありませんので是非とも使ってみてください。