住宅に住むにあたって、窓から家の中が見えるかどうかというのはプライバシーの観点からも非常に大切なポイントとなっています。仮に家を建ててから窓から見えるのが気になったとしても、対策を実践することができます。今回は家が外から見えないようにする様々な方法を解説していきます。

目次

窓を開けたいけど外から見えるのはイヤ

換気や景観を見るために、窓を開けようと思うシーンは何度もあるかと思われます。しかし、そこで気になってくるのが外から家の中が見えるという点です。のちに解説する防犯的観点からも、外から家の中が見えるのは良くないものです。

だからこそ、窓を開けた時にも外から見えないような対策をするのは思っている以上に重要な事です。夜間はともかく、昼間に窓を開けている際にも安心して気兼ねなく開放したいところでしょう。

夜間に外から家の中が見えるのは危険

家が外から見えるのは十人にとっても気になるところでしょうが、それ以上にリスクもあります。特に夜間に家の外から内部が見えている状態というのは、最悪犯罪につながってしまう恐れがあるからです。

昼間であればすだれやレースカーテンなどを用いていれば家の中は見にくくなっていますが、換気などのために夜間に窓を開けている事も普通にあるでしょう。そうした時には、中の明かりによって外から見えやすくなるのです。

こうなると家の中に誰が何人いるのかまで分かってしまうこともあり得ますし、泥棒に対してそれら家の中の情報を漏らしてしまっているようなものとも言えます。

また防犯上の安全性だけではなく、外からの人の視線が気になってしまったり人によっては家の中が見えている事に対して不快感を覚える方もいるようです。一種の近所迷惑にならないためにも、対策をしておきたいところです。

夜間も外から見えないようにする方法【おすすめ】

夜間に電気をつけた場合であっても、見えないようにする方法はいくつもあります。特にアイテムを活用することによってプライバシーを守った状態で窓を開けることができますので、お勧めの方法をご紹介します。

外から見えないようにする方法①目隠しシート(フィルム)

まずは、目隠しシートやフィルムを活用することです。目隠しシートは家の中のプライバシーを確保するのに効果的で、特に夜間は室内灯の光が外に透けて見えやすいですから、目隠しシートを使用することで家の中が外から見えにくくなります。

室内の照明を夜間に活用する際に、目隠しシートを使うことで照明の効果を最大限に引き出すことができます。シートが窓ガラスを部分的に遮ることで、室内の明るさが外に漏れず内部が明るく見えるという効果も期待できます。

おすすめの製品はフィルムが日差しを反射、吸収して室外からの熱を遮断してくれます。また暖房などの赤外線を室内に反射し、熱源の流出緩和の効果も期待できます。

外から見えないようにする方法②遮像カーテン

続いては、遮像カーテンを活用する方法になります。遮像カーテンとは通常のカーテンと比べても外から中が見えにくい効果を持つものであり、外部からの視線を遮る効果が高いものとなっています。

カーテンなのでそのまま窓を開けても問題なく、それでいて内部を見えにくくしてくれるので換気などのために窓を開ける際に重宝するでしょう。風通しを保ちながらも目隠しとして使う事が可能です。

遮像カーテンは遮光性があるため、夜間に窓を遮ることで室内の温度を一定に保つのに役立ちます。外部の気温の影響を受けにくくなり、冷暖房効果を高めることができます。

外から見えないようにする方法③シェード

サンシェードを活用する方法もあります。サンシェードは、外からの強い光を遮る役割も果たします。夜間に明かりを灯していると、外部からの光が室内に漏れてしまうことがありますが、サンシェードを使用することで光を調整できます。

ただし、他の目隠しシートや遮像カーテンなどと比べると、サンシェードというのは光をさえぎるためのアイテムということになりますので中が見えにくくするという点では目隠しになりきらない場合があります。

よってすだれとの併用で見えない効果を発揮させたり、最初から遮像効果の高いサンシェードを選ぶことが大切になります。お勧めの製品は紫外線をカットすると同時に熱気を逃し、シェード下の空間がより快適になるよう工夫されています。

外から見えないようにする方法④ガラスを入れ替える

少々大掛かりになるところもありますが、ガラス自体を入れ替えるというのも対策の1つになります。といってもサッシはそのままでガラスのみを入れ替えるので、工事としてはそこまで時間がかかるものではありません。

すりガラスは透明度が低く、外からの視線を遮る効果があります。これにより夜間でも窓から家の内部が見えにくくなり、プライバシーが確保されます。家の中でリラックスした雰囲気を保ちつつ、外部からの視線を気にせず過ごせるようになるわけです。

すりガラスを使用すると、窓からの光がまろやかに広がり部屋の中に柔らかな自然光が入ります。同時に外部からの直射日光やまばゆい光も緩和されるため、内部空間に快適さが付加されるでしょう。

外から見えないようにする方法【昼間のみ】

夜間、外が暗く仲が明るい状態での見えないようにする対策アイテムをご紹介しました。対して内も外も明るい昼間になると、また別のアイテムを使ってのプライバシー対策が必要になってきます。

外から見えないようにする方法⑤ブラインド

まずは、ブラインドを使用する方法になります。昼間に内部が見えないようにするための代表的な方法であり、特に窓が小さめであるのならば十分カバーができる範囲内であると思われます。

おすすめの製品は注文サイズから1cm単位で短くサイズオーダー可能となっており、単色カラーでシンプルな空間もメリハリのある空間も自由自在です。

カーテンと違い、すっきりとした雰囲気になりスタイリッシュでおしゃれな空間に仕上がります。洋室・和室にも合わせやすく、家具やファブリックの色も邪魔にならず、どのようなインテリアのテイストにもなじんでくれるでしょう。

外から見えないようにする方法⑥プライバシーネット

続いては、プライバシーネットを使う方法になります。プライバシーネットは外からの視線を遮断する効果があります。透過率が低いため、外から室内を見ることが難しくなります。

プライバシーネットは窓から見ても外から見ても透けて見えることが少ないため、外から見た際の家の内部の様子が分からないという美観効果があります。比較的簡単に取り付けることができ、手軽にプライバシーを守れるという利点もあるのです。

おすすめの製品はベランダやフェンスのサイズにぴったりのバルコニーシェードとなっており、どんな家にも合せやすい高級感のあるブラウン系と、程よいアクセントにもなる爽やかなボーダー柄から選べます。

外から見えないようにする方法⑦すだれ

もう1つ、すだれを使うのも効果的です。すだれは窓に取り付けることで、視線の直接的な侵入を防ぐ効果があります。古来からよしずと共に夏場に使われており、外部から室内を見る際すだれが視界を遮ることでプライバシーが確保されます。

すだれに水をかける事で、冷風扇のような効果を疑似的に得ることができ蒸発する際の気化熱で屋外から室内に入ってくる空気を2度ほど下げるなど、単なるプライバシー保護以外の効果も発揮してくれるのです。

おすすめの製品は蒲の芯を使用し、色々なすだれの中でも一番の日差しを遮り、通気性も優れております、節がなく、柔らかい発泡状の芯が断熱効果を高めます。

窓ガラスフィルムの取付け方

夜間にプライバシーを守るためのアイテムとして、窓ガラス用の目隠しフィルムを使うのが効果的であるとご紹介しました。最後に、そんな窓ガラスフィルムの実際の取り付け方を解説しましょう。

窓ガラスフィルムの取付けに用意するもの

  • タオル
  • 霧吹き
  • 定規
  • メジャー
  • カッターナイフ
  • カッターボード

まずは取り付けの際に準備する物についてで、上記のものが揃っていれば取り付けを進めることができます。カッターボードが無い場合には、下に傷がつかないようにするため、新聞紙などを代用しても良いでしょう。

窓ガラスフィルムの取付けの下準備

下準備として、ガラスフィルムの施工の邪魔にならないようカーテンなど窓に掛かっているものを取り外し、家具は移動させておきましょう。また水溶液をたくさん使って作業するので、床は汚れないように新聞紙やビニールシートを敷きます。

ガラスフィルムを窓に貼るには、水に中性洗剤を加えた適正な濃度の水溶液が必要です。霧吹きの中に水に対して中性洗剤を少量入れ、よく混ぜて石けん水をつくります。

窓ガラスフィルムの取付け手順

  • 窓に合わせて採寸をする
  • カッターやハサミでフィルムをカットする
  • 雑巾などを使って、窓を拭いておく
  • フィルムを貼る部分に石鹸水を吹きかける
  • 窓の最上部にフィルムを貼り付ける
  • 中心から窓の端に向かって空気を抜いていく

窓の使い方にあった目隠しをしてみて!

目隠しをすると一口に言っても、その方法は今回ご紹介したように様々な方法があります。窓によっても適している方法が異なっていますので、是非とも適した方法で目隠しをしてみてください。

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