高齢者向け浴槽・浴室内マットは、足元やお尻のすべりを防ぐことで入浴中の事故を防ぐ入浴補助用具です。若い頃であれば軽いケガで済むような転倒でも、高齢にとっては大きな事故に繋がることがあります。浴室内は滑りやすくなっているため、転倒するリスクが非常に高く、転倒が「要介護」になるきっかけとなってしまうこともあります。
今回は、高齢者向け浴槽・浴室内マットの特徴や、選ぶポイントなどについてご紹介させていただきます。
高齢者向け浴槽・浴室内マットの特徴
加齢や疾患等により、身体機能等が低下している高齢者にとって、入浴は大きな負担がかかる行為です。家庭内で起きる高齢者の事故の中でも、入浴事故は高い割合を占めており、その原因には、浴室内での転倒や、浴槽内での溺水・溺死、入浴の際の急激な温度差により血圧が大きく変動するヒートショックなどがあります。
浴室は湿っており、入浴中は石けん成分が床に残っていることもあるため、滑りやすい状態になっているうえ、立ち座りや浴槽への出入りなどの動作を伴うことから、転倒の危険性が高い場所となっています。
転倒は、「要介護」になるきっかけとなることもあるため、高齢者の安全な入浴のためには、介護の有無にかかわらず、転倒しにくい環境を整えることが大切です。
高齢者向けの「浴槽・浴室内マット」は、すべり止めや、姿勢を安定させる役割があり、浴槽・浴室内で使用することで、転倒や入浴中のお尻のずれなどを防ぐことができます。入浴中の姿勢を安定させることは、身体への負担を軽減し、浴槽内での溺水や溺死を予防することにも繋がります。
一般的な浴槽・浴室内マットは、滑りやすいものやつまずきものが多いのに対し、高齢者向けの浴槽・浴室内マットは、安全性が高くなっているのが特徴です。
主に、場所を選ばずそのまま敷いて(沈めて)使用できる「自重タイプ(据置タイプ)」と、吸盤で固定する「吸盤タイプ」の2種類があります。さらに、浴槽用、浴室用、浴槽・浴室兼用があるため、用途に合わせて選ぶ必要があります。
ただし、「自重タイプ(据置タイプ)」は、ステンレス製の浴槽には使用できないものが多く、「吸盤タイプ」は、木製や滑り止め加工されている浴槽など、吸盤が吸着しない素材もあるため、浴槽との相性も考えながら製品を選ばなければなりません。
また、高齢者は、足腰が弱くなるだけでなく、視力が弱ったり、色の見え方が変わってきたり、視野が狭くなったりと、見え方にも変化が出てきます。視覚に不安がある方は、はっきりとした色のマットを使用するのがおすすめです。
見えやすい色などは人によって違いますから、家族が購入する場合は、本人によく聞いたり、普段の様子をよく観察したりしてマットを選ぶようにしましょう。メーカーによっては、カラーバリエーションが豊富なものもあります。 入浴剤を使用する場合は、色が同化しないようにといったことも配慮ながら選ぶと良いかもしれません。
高齢者向け浴槽・浴室内マットおすすめ8選
おすすめ①
テイコブ 浴室内バスマット YM001 グリーン
価格 | 3,300円 |
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サイズ | 幅695×奥行395mm |
重量 | 700g |
素材 | 天然ゴム |
裏面に吸盤が付いた、滑りにくいバスマットです。水中でもズレにくくヨレにくいため、浴室内・浴槽内どちらにも使用できます。浴室内の転倒予防はもちろん、入浴時の姿勢も安定させます。
おすすめ②
安寿 吸着すべり止めマット M レッド
価格 | 6,050円 |
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サイズ | 幅36 ×奥行70 ×厚さ0.8cm |
重量 | 約0.6kg |
材質 | エラストマー |
浴槽内専用タイプです。水に濡れても滑りにくい自社開発のエラストマーに、すべり止め効果としてシボ加工が施されています。裏面には吸盤があるため、浴槽に入る際に、足で踏んだ際にマットがずズレたり、お尻が滑ってお湯の中でシワになったりするのを防ぐことができます。
おすすめ③
パナソニック すべり止めマット[ユクリア] М オレンジ
価格 | 6,270円 |
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サイズ | 幅55×奥行38×高さ0.25cm |
重量 | 0.8kg |
材質 | 合成ゴム |
独自の接地面形状(辺の数の多い毘沙門亀甲柄)により、多方向からの力に対応できるため、浴室内での様々な動きにも、優れたすべり止め効果を発揮します。さらに、前面防カビ加工が施されているため、カビ菌の増殖を防ぐことも可能です。カラーバリエーションは、一般的に視認性の良いオレンジの他、オレンジが見えづらい方が使用できるブルーや、デザイン性の高いブラウンがあります。Lサイズもあります。
おすすめ④
マキテック 浴槽用すべり止めマット ライトブルー
価格 | 2,178円 |
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サイズ | W40.5×D24(cm) |
重量 | 0.8kg |
材質 | 天然ゴム |
浴槽用のすべり止めマットです。表面はシボ加工され滑りにくいようになっており、裏面は吸盤でしっかり吸着します。取付・取外しが楽にできます。コンパクトサイズのため、小さめの浴槽にも対応可能。
おすすめ⑤
島製作所 すべり止めバスマット楽湯 パープル
価格 | 3,960円 |
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サイズ | 幅70×奥行40×厚さ0.5cm |
重量 | 約740g |
材質 | 天然ゴム |
浴槽に映えるあざやかなカラーが特徴の浴槽用マットです。表面は星柄で凸凹仕様となっており、裏面は247個の吸盤によりしっかり吸着、安全な入浴をサポートします。天然ゴムでできているため、クッション性や耐摩耗性、強度などにも優れています。使い捨てタイプの食事用エプロンです。吸水、防水加工がされた紙製で、裾には大きなポケットが付いています。穴が開いている部分に頭を通すだけで簡単に着用でき、紙製のため、使用後は切込みからちぎって外し、そのままゴミ箱に捨てることができます。
おすすめ⑥
キヨタ ぐりーんまっと バナナイエロー
価格 | 4,253円 |
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サイズ | 幅68.0×横38.0×高さ0.3cm |
重量 | 1,300g |
材質 | 合成ゴム(抗菌・防カビ加工) |
自重で沈むため、吸盤がつかない浴槽にも使用できます。表面は格子状の凸凹形状、裏面は細やかな凹凸加工が施されており、設置場所の材質問わず、高いすべり止め効果を発揮。浴槽内はもちろん、洗い場やベッド周りにも利用できます。端部に傾斜をつけることで、マットの端がめくれてもつまづきにくい、安心形状となっています。カラーバリエーションが豊富で、バナナイエローの他に、ライトグリーン、ピーチピンク、ネイビーがあります。
おすすめ⑦
弘進ゴム オーバルリンク マットタイプ М ライトグリーン
価格 | 5,219円 |
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サイズ | 幅38cm×長さ55cm×厚さ0.20cm |
重量 | 約0.8kg |
材質 | 天然ゴム/SBR |
表面にある無数のオーバルリンク(楕円形の連続結合意匠)により、驚異的なすべり止め効果を発揮します。水中に簡単に沈むため、浴槽用マットとしても使用可能。スポンジ等で洗えるのはもちろん、表面は乾きやすく、防カビ加工も施されているため、いつでも衛生的です。天然ひば油配合により、爽やかな木の香りも楽しめます。清潔感のあるライトグリーンの他、 ピンクやレッド、ブルー等も選べます。
おすすめ⑧
浅井商事 すべり止めマット(フラット吸盤型)
価格 | 3,836円 |
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サイズ | 幅60×長さ40cm |
重量 | 約930g |
材質 | シリコンゴム |
フラット吸盤採用により、浴槽の底に隙間なくしっかり吸着し、突起物がないフラットな形状となるため、違和感なく快適に使用できます。高い吸着力がありながらもはがしやすく、水抜き穴がついているため、装着するのも簡単です。肌に優しく耐久性に優れたシリコンゴムは、抗菌剤配合でいつでも清潔に使用できます。
浴槽が深い場合は、浴槽内いすを取り入れる
自宅の浴槽が深く、跨ぐのが大変という場合には、「浴槽内いす」の導入がおすすめです。
浴槽の出入りが楽にできるのはもちろん、お湯に浸かる際に腰掛ければ、入浴中の姿勢がより安定し、立ち上がりもしやすくなります。
高齢者向けの「浴槽・浴室内マット」と併用することで、身体への負担がさらに軽減され、より安全に入浴を楽しむことができます。
「浴槽内いす」は、「踏み台」と兼用であることがほとんどです。
おすすめ①
パナソニック 浴槽台[ユクリア] ソフトレギュラー 1220 オレンジ
価格 | 22,000円 |
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サイズ | 幅37.5×長さ30×高さ12~20cm |
重量 | 3.2kg |
材質 | 座面クッション:EVA樹脂 本体フレーム、高さ調整脚:アルミニウム 固定レバー:ポリプロピレン 脚ゴム:エチレンプロピレンゴム |
自重で沈むタイプなので、お湯を張った後でも簡単に設置できます。脚にはミニ吸盤がついているため、使用中に動いてしまう心配もありません。高さは、利用者の体格や身体状況の変化に合わせて5段階に調節可能です。
おすすめ②
安寿 ステンレス製浴槽台R “あしぴた”すべり止めシートタイプ ジャストタイプ レッド 15-20
価格 | 19,800円 |
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サイズ | 幅36×奥行34×高さ15・17.5・20cm |
重量 | 約2.9kg |
材質 | (天板)PP (本体・※スライド支柱)ステンレス (脚ゴム)エラストマー ※[10]にはスライド支柱は付いておりません |
自重で沈むため、設置が簡単なうえ、脚の中央に吸盤が付いており、浴槽にぴたっとくっつきます。お湯の中に入れても見えやすいツートンカラーで、踏み台として使用する際も安心です。高さは3段階に調節できます。
まとめ
今回は、高齢者向け浴槽・浴室内マットの特徴や、選ぶポイントなどについてご紹介させていただきました。
入浴は、身体を清潔に保つことで、感染症を予防したり、心身の機能を維持・向上させたりなど、重要な行為であるとともに、身体機能が衰えてきた高齢者にとっては負担が大きく、転倒のリスクも高いといった、様々な危険性も潜んでいます。
安心・安全に、快適な入浴をするためには、浴室の環境を整えることも大切です。 浴槽・浴室内マットは、敷くだけで転倒などを防ぐことができますから、身体機能が衰えてきた方や、介護は必要ではないけど入浴に不安があるという方などは、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。