安全設計と機能性を兼ね揃え、介助の際も快適な使用感を実感することができる介助用車椅子は、今や様々なメーカーから乗り心地良く、こだわりある製品が多数展開されています。介助用車椅子の購入を検討されている方にとって、製品選びはとても重要です。今回は、たくさんある介助用車椅子の中から人気の製品を5種類ご紹介します。各製品の特徴や違い、また、上手な車椅子の選び方のポイントを徹底解説していきます。

目次

車椅子の種類ごとの違いとは?

車椅子と一口に言っても、その種類は「自走用車椅子」そして、「介助用車椅子」に分けられます。自走用車椅子は、タイヤの形状が大きく、また、本人が取っ手を操作し、車椅子を動かすことができます。

一方、介助用車椅子は、タイヤの形状が自走用車椅子よりも小さいため、自分で操作することができないタイプとなります。そのため、介助者が背面のハンドルグリップを握り、ブレーキとともに操作し、使用することになります。これらの2種類の車椅子について、それぞれより詳しくご紹介します。

介助用車椅子

タイヤの形状が小さくコンパクトに設計された介助用車椅子は、折りたたんだ際も小さく収まる分、持ち運びを行いやすいというメリットがあります。さらに、重量が軽く、積み下ろしの際も楽に行えるという特徴を持っています。

特に外出時に便利に活用することができる他、使用用途によって肘掛け跳ね上げ式タイプを選ぶことができるなど、目的に沿った製品を探しやすくなっています。

自走式車椅子

自走式車椅子は、介助者が背後から操作することが可能な上、自分でも取っ手を取り扱うことで自分で操作を行うこともできます。

タイヤの形状が大きく、移動距離を持たせやすいという点からすると、手軽に使用できる車椅子のタイプだと言えるでしょう。主に病院や施設等で使用することも多く、耐久性の高い製品が多いことで知られています。

車椅子の上手な選び方

それではこの後は、実際に車椅子の購入を行う際、失敗のない製品選びを行うための選び方のポイントをみていきます。以下の5点について詳しく確認していきましょう。

選び方①タイヤの大きさ

車椅子には4輪のタイヤが設計されています。通常、介助用車椅子に使用されているタイヤの形状は12~18インチサイズが主で、さらに快適性を高めることを希望する場合は16インチ~の大きめのタイヤの車椅子を選ぶと良いでしょう。

大きめのタイヤであれば振動を抑制させ、乗り心地の良さを実感できる製品が多数展開されています。しかし、主に自宅で車椅子を使用するという場合は、できるだけ小さめのタイヤで設計された製品の方が小回りも利き、家の中を自在に動きまわることができるなど、目的に合わせて選ぶことをおすすめします。

さらにクッション性が高い車椅子だと、通院の際や外出時でも、長時間座っていても疲れない設計となる製品を選ぶことをおすすめします。

選び方②座面の幅や奥行き

快適な使用感を実感するには、腰を掛けた時の座面の幅が広い方がより楽に座ることができます。さらに、奥行きがあるものなら、深く腰を掛けることができる分、身体に負担がかからず、乗り心地の良さを実感することができるでしょう。

とは言え、単に広ければ良いというわけではなく、骨盤がすっぽりと収まる程度のもので、あまりに広いタイプは逆に上半身を不安定にさせてしまい、使用の際に転倒などの危険が生じる可能性もあることから、製品選びを行う際は、実際に腰を掛けて確認するようにしましょう。

このようなことから、車椅子を選ぶ時は、座面の幅は座位臀幅からプラス2cmを目安とし、座面の奥行は座底長5~7cm程度のものを購入検討されることをおすすめします。

選び方③座面の高さ

車椅子は座面もそれぞれの製品によって高さが異なります。あまりに高い座面は転倒や腰痛を引き起こす可能性も高く、また、立ち上がる際に負担がかかる場合があります。そのため、介助用車椅子を選ぶ時は、座高が40cm程度のもの、また、高くても50cm前後となる製品を選ぶようにしましょう。

選び方④ブレーキのかけやすさ

背面で介助者が車椅子を操作する際、ハンドブレーキが備わった介助用車椅子は、介助者が操作しやすいよう「バンド式」または「ドラム式」から選ぶと良いでしょう。

これらは坂道も楽に、そして安全に使用することができるためおすすめです。駐車する際は足踏みによってブレーキをかけることができるタイプが便利です。いずれのブレーキタイプも介助者が快適に車椅子を操作することができるものを選ぶことが大切です。

選び方⑤機能性

実際に車椅子を選ぶ時は、操作性をはじめ、機能性の高い製品を選ぶのがおすすめです。当然ながら、価格が高額な傾向の車椅子には豊富な機能が備わっています。

さらに、介助者、そして車椅子の使用者双方の快適性を合わせ持つことから、より快適な使用感を得ることができるでしょう。このように、様々な機能が搭載され、双方に負担のない快適で安全な車椅子を選ぶようにしてください。

介助用車椅子おすすめ5選

それではここからは、介助用車椅子の中でも特におすすめしたい製品を厳選し、5種類ご紹介します。各製品が持つ特徴をはじめ、どのような機能があるか詳しくみていきましょう。

おすすめ① 日進医療器 NEO-2α 介助式車椅子

高品質な仕様で設計された「日進医療器 NEO-2α 介助式車椅子」は、ハイポリマーのタイヤを装備させ、高級感のある介助用車椅子として人気を集めています。

手軽に折りたためるため、持ち運びも楽に行えるおすすめの製品です。ブレーキグリップも握りやすく、介助者が操作しやすいのも特徴的です。ぜひ介助用車椅子の購入を検討されている方は、「日進医療器 NEO-2α 介助式車椅子」を試してみてください。

おすすめ② 楽々健 折り畳み式 軽量車椅子 介助型

簡単に折りたためる上、安定感抜群のレッグサポートが付いた「楽々健 折り畳み式 軽量車椅子 介助型」は、洋服がタイヤに巻き込まれることを予防し、雨の日や道の悪い状況でも、泥ハネを防止するガードが付いているので、使用しやすい車椅子として人気を集めています。

また、ノーパンクタイヤを採用している分、外出時など遠方にお出かけした際にパンクの心配なく、安心して使用することができます。

おすすめ③ ケアテックジャパン ハピネス 介助式 アルミ製車椅子

私たち日本人の身体に沿って快適に使用することができる「ケアテックジャパン ハピネス 介助式 アルミ製車椅子」は、男女問わずそれぞれの目的に応じて便利に活用できるおすすめの製品です。カラフルな色味が印象的なデザインで、ノーパンクタイヤを使用し、お手入れも簡単に行えるでしょう。

また、Wメッシュシートを採用することでクッション性も優れているなど、とても使いやすく人気を集めています。基本機能を備え、快適に使用できる介助用車椅子をお探しの方はぜひ購入を検討してみてください。

おすすめ④ ミキ カルティマ 介助型車椅子

軽量かつコンパクト設計で作られた「ミキ カルティマ 介助型車椅子」は、しっかりと効くブレーキを搭載し、安全面を重要視した製品として人気を集めています。

また、ハイポリマータイヤまでも軽量化され、これらが標準装備されているため、上質な車椅子の位置付けとなっています。手軽に使いやすい介助用車椅子への買い替えにも最適です。ぜひ使用してみてください。

おすすめ⑤ カワムラサイクル アルミ製 標準車椅子

ハンドリムを駆動させることで自分で操作することもできる「カワムラサイクル アルミ製 標準車椅子」は、自走用車椅子の中でも高品質な製品として知られています。必要最低限の機能を備えた標準形の車椅子のため、万人受けするタイプで多くの方が利用していると言えるでしょう。

また介助用として使用することもできますが、座位変換やバックサポート調整が不可の車椅子となる点を踏まえ、介助の際に使用してください。ハイポリマータイプのタイヤを採用することで、安全性を向上させ、使いやすい足回りを実現させています。

あらゆる機能を重視するのではなく、あくまで使いやすさや手軽さを重要視した車椅子の購入を検討されている方におすすめの製品です。

使用する人に合った車椅子を選ぼう

介助用車椅子には様々な種類や製品があることがわかりました。また、介助者にとって快適な使用感、そして、乗る方にとって乗り心地の良い製品選びを行うことが大切です。

この記事でご紹介した「自走用車椅子」と「介助用車椅子」の根本的な違いを理解するとともに、どのような目的で車椅子を必要とするか、さらに、どれほどの機能性が必要であるかを再度確認し、自分にとって必要となる車椅子の購入を検討してみてください。

その際は、ぜひこの記事でご紹介している5種類の車椅子を参考に、使用者、介助者双方にとって使い勝手の良い車椅子を選んでいきましょう。

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