寝た状態のままで水分補給をする際に使用する「吸い飲み」。ベッド上で過ごすことが多い要介護者や術後の高齢者だけではなく、熱を出して寝込んでいる子どもに使用するなど、昔から幅広い世代の方に利用されています。

介助する側からしても、自力で座位を維持できない方へ水を飲ませるのは大きな負担となるため、コップ等ではなく、吸い飲みでの水分補給の方がサポートをしやすい場合もあるのではないでしょうか。

そこで、今回は、介護向けの「吸い飲み」の種類や使用用途などについてご紹介させていただきます。

目次

介護向けの吸い飲みとは

寝たままの状態でも水分を摂取することができるようにした容器を「吸い飲み」といいます。

通常は、寝たままの状態で水分摂取を行うと、誤嚥が起こりやすいなどさまざまな危険が伴いますが、「吸い飲み」を使用して飲み物を飲めば、むせにくく、ラクに水分を摂取することができます。

「吸い飲み」は、「楽のみ」、「寝のみ」ともいわれており、横になった姿勢のままでも飲みやすいよう、飲み口が横についている急須のような形をしたものが一般的ですが、実際には、マグカップのような形をしている製品なども多くあります。

また、ミキサー食やペースト状のお粥など、流動食を摂る際にも利用されており、飲み物用と流動食用で吸い口が交換できるものや、自力でも持ちやすいよう、取っ手のサイズや形が工夫されているものもあります。

もちろん吸い飲みは、介護の場面だけでなく、入院している方やお子さんが体調不良の時などにも、幅広く利用されています。

介護で使う場合は、目盛りつきの吸い飲みを選ぶと、量がはかりやすく、最終的に摂取した量も把握しやすいためおすすめです。 また、衛生管理も非常に大事な部分ですので、特に洗いにくいとされているノズルの中もしっかり洗浄することができるよう、専用のブラシが付いてくるとお手入れがしやすいですし、煮沸消毒などに対応している製品を選ぶと安心です。

介護向けの吸い飲みのおすすめ6選

おすすめ① 幸和製作所 テイコブ 吸いのみ C01

引用:amazon
価格 1,386円
容量 200ml
仕様 耐熱温度 100℃
材質 本体:ポリカーボネート
フタ/取っ手:ポリプロピレン
吸い口/キャップ/ストロー:シリコン
ブラシ:ステンレス/ナイロン

お茶やお湯などに対応した「白湯用吸い口」と、お粥の上澄みなど流動食に対応した「流動食用吸い口」が付いており、このパーツを交換することで、ストローコップと吸い飲みの2通りの使い方ができます。持ち手上部にある空気穴を押さえることで、流動調節も可能です。お手入れに便利な吸い口洗浄用ブラシも付いています。

おすすめ② 斉藤工業 介助用食器 らくらくゴックン スープ・お茶用

引用:amazon
価格 3,190円
容量 250ml
仕様 煮沸消毒 ○
電子レンジ使用 ○
(水量調節器は×)
材質 ポリカーボネート(耐熱温度約120℃)
シリコンゴム(耐熱温度約150℃)
SUS304

ノズルがゴム製で水量調整器が付いているため、一滴ずつゆっくり飲むことができ、水分がむせやすい方でも、トロミなしでラクに飲めるようになっています。
また、万が一倒しても、中身がこぼれません。
実際の介護の中で考案されたものということもあり、食事介助や術後の方の利用にも最適な仕様となっています。

おすすめ③ 斉藤工業 介助用食器 らくらくゴックン おかゆ・ミキサー食用

引用:amazon
価格 4,290円
容量 250ml
仕様 煮沸消毒 ○
電子レンジ使用 ○
(水量調節器は×)
材質 ポリカーボネート(耐熱温度約120℃)
シリコンゴム(耐熱温度約150℃)
SUS304

ピストンを押すと、1回分の量が飲み口に入るようになっており(小サジスプーン1杯の量)、量の把握がしやすくなっています。短時間で多くの量が食べられ、口が開けづらい方などの食事介助に適しています。

おすすめ④ ピジョン ハビナース 薬のみ器

引用:amazon
価格 748円
容量 最大目盛容量150ml
仕様 煮沸 ○
薬液 ○
電子レンジ ×
材質 薬のみ器本体:ポリカーボネート
フタ:ポリプロピレン
吸い口:シリコーンゴム
洗浄ブラシ 柄:スチール、毛:天然毛

シリコーンゴムでできた吸い口で、クロスカットになっているため、口にくわえた時の違和感が少なく、はずした時もこぼれにくくなっています。飲み口からは少量ずつ出てくるようになっているため、吸う力が弱い方が使用する場合は、ゴムの先端部を少し切り落とすなどして調整することも可能です。

おすすめ⑤ オオサキメディカル プラスハート 薬のみ オレンジ

引用:OSAKI
価格 634円
容量 150ml
仕様 煮沸消毒 ○
材質 本体:ポリカーボネイト(耐熱温度 150℃)
フタ:ポリプロピレン(耐熱温度 130℃)
吸口:ポリブタジエン(耐熱温度 70℃)
ブラシ:ナイロン(耐熱温度 100℃)

落としても割れにくく、軽いため、手や腕の力が弱い方でも安全に使用できます。吸口は先端にいくにつれ細くなっているため、少しずつ飲めるようになっており、寝たまま飲んでもこぼれにくく、キャップも付いています。

おすすめ⑥ サナダ精工 らく飲み

引用:amazon
価格 173円
容量 200ml
仕様 耐熱温度 −20℃〜100℃
材質 ポリプロピレン

軽量で割れにくい、丈夫なポリプロピレン製の吸い飲みです。50ml単位の目盛りが付いています。大きめの取っ手で自力でも持ちやすく、寝たままでも飲ませやすい形状となっています。

吸い飲みは口腔ケアにも使用されている

「吸い飲み」は、水分や食事を摂取する時だけではなく、口腔ケアで口をすすぐ際にも利用されます。

口腔ケアは、口の中を清潔に保つことで、感染症の予防はもちろん、口腔機能の維持・向上を図り、食欲がわくきっかけにもなる、重要なケアの一つです。

うがいを行う際は、「吸い飲み」を口角から入れ、口の中全体に行きわたるよう水をゆっくり含ませながらすすいでいきます。水を少量ずつ含ませることは、誤嚥の予防にも繋がるため、飲み口が細めで水分量が調整しやすい「吸い飲み」は、口腔ケアの利用にも適しています。

まとめ

今回は、介護向けの「吸い飲み」の特徴や使用用途などについてご紹介させていただきました。

高齢になると、それまで当たり前のように行っていた「飲む」という行為も、病気や後遺症だけではなく、加齢などが原因によりだんだんと難しくなっていきます。「吸い飲み」は、高齢者の肺炎患者の中で最も多い「誤嚥性肺炎」の予防にも適しています。 ぜひ、利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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