介護を行う上で入浴時の浴室の段差はネックになることが多いことをご存じですか?そのため、高齢者の安全を考慮し、介護に活用できる「浴室用すのこ」を使用するのがおすすめです。今回は、介護に使用する浴室用すのこの正しい使用方法や便利な活用法、また、使用するメリットについて徹底解説していきます。バリアフリーな浴室へ簡単、手軽にDIYしていきましょう。
介護用すのこのメリットとは?
介護の場面は、様々なことに対して高齢者への配慮が大切になってきます。たとえば、入浴時、浴室で起こる問題に出入口の段差があります。段差は高齢者にとってまたぐさいの妨げとなるだけではなく、身体への負担も考えられます。
少しでも問題を解決し、快適なバスタイムを過ごせることを考えていかなければなりません。その時ぜひ活用したいのが浴室の段差を調整することができる「すのこ」です。すのこは木製と樹脂を使用して作られた、丈夫な素材が人気を集めています。
その他、木製のすのこもあり、ヒノキの香りが浴室に漂うなど、心身にリラックス効果をもたらしてくれるでしょう。ただし、すのこを利用する際は、使用後にしっかりと乾燥させなければカビの元になってしまうため注意してください。
すのこを使用すると、浴室の床面の滑り止めにもなり、安全に入浴を行うことができるでしょう。このように、すのこを使用すると様々なメリットを実感することができることがわかります。
介護用すのこの正しい使い方
浴室にすのこを使用する際、脱衣所との間に隙間ができてしまうという時は、足先や指をつまらせてしまう可能性が高いため、注意が必要です。
隙間はすのこが前後、左右に移動してしまう可能性もあり、踏む場所によってはひっくりかえってしまうこともあります。そのため、脱衣所とのサイズ感を考慮し、別注で注文すると良いでしょう。
DIYが難しい場合は業者に依頼しよう
すのこを浴室に敷く際は、通常、セルフで行うことができます。しかし、きれいに敷き詰め、安全対策を最優先とするには、リフォーム業者などを利用するのがおすすめです。業者へ依頼すれば、脱衣所と浴室のサイズに最適なすのこを準備し、工事を行ってもらえます。
一般相場価格として、すのこと手すりを設置する、あるいは内窓を取り付けるなどの作業で、工事費用が150,000円前後、すのこのみの設置は100,000円以内となり少々費用が必要となりますが、安全を最優先とし、リフォーム業者へ相談の上、工事を検討してみてください。
介護用すのこの選び方のポイント
ここからは、介護に便利に活用することができるすのこを選ぶ時の選び方のポイントを以下に3点みていきます。どのような点に注意して製品選びを行えば良いか確認していきましょう。
介護用すのこ選び方①板の間隔
浴室にすのこを敷いていく際、可能な限り隙間のないように敷くようにしましょう。これは、隙間があるとすのこが動いてしまい、そこに足先や指を挟んでケガや転倒の恐れがあるからです。そのため、部分的な敷き方は避けるようにしましょう。特にすのこの目の大きさに注意してください。
板の隙間間隔は6㎜程度が望ましく、それよりも狭いタイプのすのこを選ぶのがおすすめです。また、浴槽をまたぐ際も、すのこから浴槽までの高さが40cm程度となるようすのこの高さにも注意して製品選びを行うようにしてください。
介護用すのこ選び方②高さ調整機能
すのこには様々な製品があります。単に敷くだけというものではなく、今は手軽に高さ調整を行うことができるもの、また、ケガを予防するためにすのこが動いてしまうことを予防する滑り止めがついた製品が多数販売されています。手軽にDIYを施すことができるよう、容易にカットできる製品も多く、人気を集めています。
このように、すのこを購入する際は、高さを微調整することができるもの、かつ、隙間も調整ができるもの、そして滑り止め機能が付いた便利な製品を選んでいくことをおすすめします。
介護用すのこ選び方③素材
介護用として浴室で使用するすのこは、水に強く、足を滑らせることがない「まき」を使用した製品を選ぶのがポイントです。「まき」は黒ずみを生じることなく長く使用していくことができるのです。使用後は、すのこを立てかけ、水気を切り、風通しの良い場所でしっかりと乾燥させるようにしましょう。
介護用すのこのおすすめ6選
それではここからは、介護用に活用をおすすめするすのこを厳選し、6種類ご紹介します。各製品が持つ特徴やおすすめポイントなど、詳しく解説していきます。
おすすめ①
TOTO 浴室すのこ カラリ床
介護の際、入浴時の出入口の段差に悩む方も多い中、「TOTO 浴室すのこ カラリ床」を使用すれば、フラットな床面に調整し、つまづきや転倒を予防して介護入浴を行うことができます。
床材の溝は水が溜まりにくい設計となっているため、水はけが良く、乾燥させやすいとして多くの方が活用している製品です。入浴時のストレス軽減と安全を考慮し、ぜひ活用してみてください。
おすすめ②
ワイズ ロイヤル風呂すのこ
高い耐水性を持ち、またヌメリが起こりにくいため、足を滑らせることなく安全に使用することができる「ワイズ ロイヤル風呂すのこ」は、本体が軽量な上、特に難しいお手入れもなく手軽に使用することができます。
介護用として足の滑りを予防するだけではなく、小さなお子様の転倒防止にも役立つおすすめの製品です。ぜひ「ワイズ ロイヤル風呂すのこ」を使用し、快適なバスタイムにしてください。
おすすめ③
オーエ 風呂すのこ 木目
すのこの目が程よいサイズ感で、抗菌、防カビ加工が施された「オーエ 風呂すのこ木目」は、純日本国産の製品のため、安心して使用することができます。
本来、木でできている以上カビの温床となるところが、こちらの製品はとても水はけが良く、乾燥させやすいため、カビの発生を予防することもできます。そのため、浴室で足を滑らせる危険性を予防し、安全に使用することができると言えるでしょう。
おすすめ④
東プレ 軽いソフトすのこ
「東プレ 軽いソフトすのこ」は本体が軽量かつ、表面も裏面もとても水はけのよい木材を使用したおすすめのすのこです。ベージュとブルーの2色展開がなされているため、自分の気に入ったカラーを愛用していくと良いでしょう。
サイズ展開も豊富なため、自宅の浴室や脱衣所のサイズに最も近いサイズのものをピックアップして製品選びを行うことをおすすめします。
おすすめ⑤
オーエ ヘルシーすのこ 樹脂製
「オーエ ヘルシーすのこ 樹脂製」の製品は、ヌメりがつきにくく、裏面には滑り止め機能があるため、ピタッと床面に密着する安定感があります。また、抗菌、防カビなど精度の高い加工を施しているため、長く愛用していくことができるでしょう。
浴室にぴったりの温かい木目調のデザインが人気を集めています。自宅の浴槽サイズに合わせた4サイズ展開が行われているため、ぜひ購入の際は参考にしてみてください。
おすすめ⑥
アイリスオーヤマ 土佐ひのきスノコ
高知県産のヒノキを使用し、香り高く抗菌作用にも優れた人気の「アイリスオーヤマ 土佐ひのきスノコ」は、釘にもこだわって作られているため、引っかかりを予防し、安全に使用することができるおすすめの製品です。
そのため、浴室にも使用することができます。本体は速乾性が高く、使い勝手も良いため、ぜひ介護用すのことしても浴室に活用してみてください。
浴室用すのこは介護保険を使った購入も可能
私たちが毎月賭けている介護保険には、住宅改修の際、補助金を受けることができるようになっています。そのため、介護のための住宅改修を目的としている場合は、ぜひ自治体のケアマネージャーへ気軽に相談されることをおすすめします。
特に浴室は介護を行う際に転倒やケガのリスクが高く、高齢者や介護が必要な方にとってとてもハードルの高い場所という認識が広がっています。そのため、床面はもちろん、サイドに手すりを設置するなど、あらゆるDIYを施すことになります。
この介護保険を活用した補助金制度は、上限200,000円の範囲内で助成を受けることができるため、最も介護用としての改修が必要な個所をピックアップして工事の申請を行ってみましょう。このようなことから、浴室用すのこは福祉用具に該当するため、介護保険を活用することができることがわかります。
介護用すのこで浴室の段差を解消しよう
介護用に活用をおすすめする浴室用すのこを厳選し、6種類ご紹介しました。介護の際の入浴は、出入口の段差に悩み、セルフでDIYを施す方もたくさんいることでしょう。また、介護用すのこは、しっかりと選んでいかなければ効率よく活用することができません。
そのためにもこの記事でご紹介したすのこを使用するメリットや使い方を理解して、正しく安全に浴室用すのこを活用し、介護を行っていきましょう。