デイサービスは入所せずに日帰りで利用できる介護サービスですが、さまざまな大きな行事がいくつかあります。その中の1つが運動会です。運動会といっても、立てる方もいれば歩くことが難しいという方もいるでしょう。高齢者の方々全てが楽しめる種目を考えたいものです。この記事では、デイサービスでのおすすめ運動会の種目、介護施設で行う運動会の注意点をご紹介していくので、参考にしてみてください!

目次

デイサービス・介護施設で運動会をする目的とは

デイサービス、介護施設で運動会を行っているところも多いと思いますが、どのような目的を持って行っているのでしょうか。デイサービスや介護施設で運動会をする目的をいくつか挙げていきます。

目的①身体機能を維持・向上させる

デイサービスや介護施設で運動会を行うことは、身体機能を維持・向上させることが期待できます。運動会は、普段の運動量では足りていない部分を補うことができ、運動会は高齢者にとって大切なイベントだと言えるでしょう。

目的②脳の活性化に繋げる

手足を動かして運動をすることで、脳の活性化に繋げることができます。日常生活で身体を動かすのとは違い、運動会ではお互いに競争し合ったり、うれしい気持ちを共有して感動を味わったりといった脳に刺激となることがたくさんあります。

脳が活性化されることは、認知症を予防したり、進行のスピードを抑制させる働きも期待できるので、メリットが多いです。

目的③季節を感じてもらう

運動会を春や秋に行うデイサービスも多いでしょう。運動会を行うのは、季節を感じてもらうことを目的としている場合もあります。

施設の中ではなかなか季節を感じる機会は少ないため、このような季節を感じることができるような行事を取り入れることで、春や秋だと認識してもらうことができるのです。

目的④ストレスや孤独感の解消

運動会は、競い合いやハラハラしたり、感動したりとさまざまな感情が溢れてきます。大声を出して応援する、一生懸命体を動かすことでストレス解消にも繋がります。体が思うように動かないとイライラしてストレスも溜まりがちですが、運動会で発散することができるのです。

また、スタッフや利用者とコミュニケーションを取ることも多くなり、孤独を感じやすい高齢者でも輪の中に入って一緒に盛り上がることができます。

デイサービス・介護施設での運動会でおすすめの種目8選

運動会を行うにあたって、どのような種目にしたら良いのか悩む方も多いでしょう。利用者によってできることも異なるため、選ぶ種目も難しく感じてしまいます。デイサービスや介護施設での運動会でおすすめの種目をご紹介します。

おすすめの種目①綱引き

綱引きといっても本物の綱を引くのはリスクが高いので、紙で紐を作り綱引きを行います。お互いに引っ張り合い、先にちぎれた方が負けになります。あからじめチームを分けておき、紙紐がちぎれなかった方が多くいるチームが勝利です。

おすすめの種目②玉入れ

玉入れは座りながら行うことができる種目なので、誰でも参加することができます。しかし、玉を拾って投げることは難しい方もいるかもしれないので、初めに玉をいくつか渡しておき、その中で玉入れに挑戦してもらうのが良いでしょう。利用者の要介護度に合わせて、ルールを変えていくことができるのでおすすめです。

おすすめの種目③風船バレー

風船バレーは、数人が輪になって風船を落とさないようにするゲームです。座りながら行うことができるのでおすすめです。

輪が大きくなる場合は、手の届かない距離に風船が行ってしまった時のことを考えて、職員が真ん中に入りサポートするとスムーズに進めていくことができるでしょう。ルールもわかりやすいため、全員参加で盛り上がることができるはずです。

おすすめの種目④借り物競争

借り物競争は、カードを取って指定されたものを借りてゴールするゲームです。手軽に行うことができ、周りとコミュニケーションを取りながら楽しく参加することができます。ただし、急ぐと転んでしまう恐れもあるため、職員の管理が重要になってきます。

おすすめの種目⑤大玉送り

バランスボールを使用して、チームを決め一列に並び、ボールを初めの人から最後の人まで渡った方が勝ちとなります。縦にボールを送っていくよりも、横に送る方がより協力し合ってできるため、手が思うように動かない方がいても楽しめます。

おすすめの種目⑥スリッパ飛ばし

スリッパをどこまで飛ばすことができるかを競う簡単なゲームです。遠い距離まで飛ばして一番距離が長かった方が勝ちでも良いですが、ダーツ形式にしてスリッパがどこに入ったかで得点が決まるといったルールにするのもおすすめです。

おすすめの種目⑦的あて

玉入れの玉など当たっても痛くない球を使用して、的あてゲームも盛り上がります。ペットボトルなどを置いて的を狙って当てるわかりやすいルールです。的が大きいものと小さいものを置いて異なる得点をつけたり、団体戦にしても他の利用者の方とコミュニケーションを取りながら楽しめます。

おすすめの種目⑧スプーンリレー

スプーンにピンポン玉を乗せて落とさないように進み、ゴールを目指す競技です。バランス感覚が必要になってくるので、スプーンにピンポン玉を乗せて歩くのはなかなか大変でもあります。

落としてしまうとどこかに転がっていき、拾ってからまた進むのは高齢者にとって相当な運動量になることもあるでしょう。あらかじめスプーンとピンポン玉は紐で繋いでおくことで、時間をロスしてしまうのも防ぐことができます。

デイサービス・介護施設で運動会をする際の注意点

運動会は季節を感じることができる行事の1つで、さまざまなメリットがあります。しかし、注意すべき点もあるので見ていきましょう。

注意点①必ず準備体操をする

普段あまり体を動かしていないのに、急に動かすのはケガのもとです。また、体調が悪くなってしまう場合も考えられるので、始める前に必ず準備体操をすることが大切です。ラジオ体操をすると、身体の隅々まで伸ばすことができるのでおすすめだと言えるでしょう。

注意点②高齢者の体力に合わせたペース配分

運動会を行う際には、高齢者の体力に合わせたペース配分にすることがポイントです。無理に詰め込みすぎて利用者の方が疲れてしまったら楽しんで参加することができなくなってしまいます。

競技の途中にリフレッシュする時間を設けたり、競技内容もデイサービスに通っている高齢者の体力を考えて盛り込んでいくことをおすすめします。

注意点③トラブルが発生しないようにする

運動会での注意点に、トラブルが発生しないようにすることが挙げられます。個人戦の場合、勝敗がはっきりしているため、負けたことで悔しくて喧嘩になるなどトラブルが起こる場合もあります。勝ち負けにこだわる方がいれば、団体戦にするなど考えてルールを決めていく必要があるでしょう。

注意点④無理に参加させない

施設全体のイベントだからと無理に参加させることは避けるようにしましょう。運動会を企画する理由は、利用者の方々に楽しんでもらうためが目的となっています。

無理やり参加させてしまうと、今後も参加してもらえなくなるかもしれないので、参加したい方だけで行うようにすることが大切です。できるだけ全員参加で楽しんでもらえるようなゲームを考えてみてください。

デイサービス・介護施設での運動会を盛り上げるコツ

運動会は利用者の方々が楽しんで参加できる行事の1つです。できるだけ盛り上げて全員に満足してもらいたいものです。デイサービスや介護施設での運動会を盛り上げるコツについてご紹介します。

盛り上げるコツ①応援合戦を行う

応援合戦は運動会にはつきもので、雰囲気を出すことができます。利用者の方に応援合戦をしてもらう場合は、用意していた言葉を喋ってもらい、職員もサポートする形で入っていくのがおすすめです。「運動会頑張るぞ!」という気合も入るので、盛り上がります。

盛り上げるコツ②開会式・選手宣誓を行う

紅白のチームに分かれて並び、開会式を行いましょう。代表を紅白1名ずつ選出して、選手宣誓を言ってもらうことで、一気に運動会モードへと突入し、やる気度も上昇してきます。

盛り上げるコツ③賞状やメダルを用意する

頑張ったという証に何かご褒美があると、運動会も盛り上がります。競技終了後に賞状やメダルを用意し、渡すことを忘れないようにしましょう。自分の頑張りが評価されたことでやる気もみなぎってきます。

盛り上げるコツ④職員も利用者と一緒に楽しむ

職員が楽しんで運動会に参加していないと、利用者全員が楽しみながら参加することができなくなってしまいます。

職員も利用者と一緒に盛り上がって積極的に参加していくことで、利用者側も思う存分楽しむことができるようになります。心の残る運動会となり、またやりたいという気持ちが芽生えてくるはずです。

おすすめの種目でデイサービスでの運動会を盛り上げよう

デイサービスや介護施設での運動会の季節になると、どの種目を行えば楽しんでもらえるか悩むところです。利用者も職員も心から楽しんで思い出に残る運動会にしたいものです。おすすめの種目でデイサービスでの運動会を盛り上げましょう!

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