人のために役立つ仕事の一つに「就労支援員」がありますが、実際にどのような仕事をするのか、またこの仕事は大変だと聞くこともあるでしょう。就労支援員とはどのような仕事なのか、辛いと言われている理由やその対処法をここではご紹介しているので、参考にしてください。
就労支援員の仕事はきつい？
就労支援員は、障害のある方や就労が困難な状況に立っている方のサポートをすることが仕事であり、決して誰もが手軽に就けるものではありません。
就職を希望する方としっかりとコミニュケーションをとらなければなりませんし、時には合わないなと感じる人とも向き合っていかなければならない仕事です。
精神面がとにかく削られてしまうため、ストレスを抱えむことも多いです。人と接した仕事をするのでトラブルが発生することもあり、人間関係が悪化することで長続きしない方も多い仕事でもあります。
就労支援員の仕事内容を詳しく紹介
では、就労支援員とは具体的にどのような仕事をするのでしょうか。ただ紹介すれば良いのだから簡単なのでは？と思う方も多いです。実際にはいくつかポイントがあるのでここでは、就労支援員の仕事内容を詳しくご紹介していきます。
就労支援員の仕事内容
就労支援員は、就職が困難な立場にある方、障害を抱えている方、生活保護を受けている方、母子世帯の母親など就職をサポートすることが大きな仕事内容になります。
一般の方は自分で就職先を探し面接を行うものですが、就労支援員がサポートする方はこうした社会自立が難しい立場にいることが多く、しっかりとサポートすることで社会へ送り出すことができます。
もちろん、ただ就職先を見つけるだけではなく、その人に合った仕事内容や会社であるのか、就職が決まった後も長く続けているのかまで見据えて仕事を紹介するのです。
就労支援員の仕事のやりがい
大変なことも多いですが、それ以上にやりがいを感じる仕事でもあります。誰かのために行動することが仕事につながっている就労支援員は、その人に合った仕事が見つかったり、社会で自立できるようにサポートをすることで感謝されることも多いです。
人に頼られる、感謝をされるのはこの仕事の醍醐味でもあります。また、その人に合った職場を見つけ出すというのも簡単なことではありません。
ですから、希望通りの職場に就けた時の達成感は格別です。成し遂げることで次へのステップアップにもなるので、こうした結果が返ってきた時にやりがいを感じる方も多いです。
就労支援員の職場・就職先
人に仕事を紹介するのだから、就職先は「ハローワークなのでは？」とイメージする方もいるかもしれませんが、就労支援員は就労移行支援事業所・就労継続支援事業所・児童福祉事業所などで仕事を紹介しています。
どのような人と一緒に仕事探しをしたいのかで就職先も異なります。子育て世代を支えたいのであれば児童福祉事業所が適しているでしょう。障害のある方のサポートしたいのであれば就労移行支援事業所などが適しています。
就労支援員の仕事がきついと言われる理由は？
人に職を紹介するとても素晴らしい仕事ですが、中には「仕事がきつい」と感じる方もいます。では、どのような時につらいと感じるのか、ここでは仕事内容がきついと言われる理由についてまとめました。
就労支援員の仕事がきつい理由①利用者との関係が難しい
社会で自立することが困難な方への職紹介は想像の何倍も大変です。その理由としては利用者との関係が悪くなってしまうことも挙げられます。就労支援員になると誰もが一度は悩みを経験をする理由がこれだとも言われています。
前向きに就活に取り組む方もいる一方で、口数が少なくコミニュケーションが上手に取れない方もいるのです。こうした方とは話を進めていくだけでも苦労します。
幅広い年齢層を相手にすることもあり、どのように対処したら良いのか分からなくなってしまうことも少なくありませ。このような時に心が折れてしまう方もいるでしょう。
就労支援員の仕事がきつい理由②食い違いが起こりやすい
利用者に対して必要なサポートはしているのですが、候補に上がっている職場が利用者の条件に合わないなどの意見の食い違いが起こることも少なくありません。
そもそも利用者の望み通りの職場が一発で見つかる方が少ないです。利用者からすれば長い目で見て自分に合う職場を選びたいので、その場だけで簡単に決断できないということも考えられます。
まず第一に支援が必要な方を受け入れてくれる先を探し、そこからさらにお互いの条件がクリアするかどうかなど課題はたくさんあるので一筋縄ではいかないのが難しい点でもあります。
就労支援員の仕事がきつい理由③給料が低い
就労支援員の給料は高いとは言えません。就労支援員の平均年収は役300万と言われており、これは一般企業と比較すると低いのです。
給料が低いという点ではいくつか改善方法があります。まずは資格手当を活用すべく資格取得に励むことです。他にも「サービス管理責任者」「役職手当」などもあるので、こうした資格を取得して給料を上げる他ありません。
就労支援員の仕事がきつい理由④ストレスが溜まりやすい
一般人よりもかなり難しい方を相手にした仕事なので、ストレスの蓄積は計り知れません。なかなか会話が成り立たないこともあり、人と接するだけに精神もやられてしまいます。
なかなか仕事が決まらないとなれば時間外でも仕事をしている方もいるでしょう。特に真面目な方は休まる暇が少なくストレスばかりが溜まってしまうので注意が必要です。
就労支援員の仕事がつらいときの対処法
辛くなってしまった時にはどのように対処したら良いのでしょうか。対処法を知っておくことで上手に切り返しができるので、楽しく仕事を続けるためにも対処法は身につけておくと良いです。
就労支援員がつらい時の対処法①自分の目標を立てる
毎日同じことの繰り返して仕事が辛いと感じる時には、自分なりの目標を立ててみましょう。何も感じずに時間が過ぎるのは非常に勿体無いです。
それならば、目標を立ててそれを達成させた方が達成感を味わうことができるため、仕事に対しての意欲も上がります。自分に自信がつくことで色々と良い方向に進み、そのうち周囲から評価されるようにもなるでしょう。
周りから評価されること「自分は必要とされている」「見てくれている」と向上心にもつながるので良い結果になります。
就労支援員がつらい時の対処法②職場の人に相談する
何か困ったこと、分からないことは遠慮せずに職場の人に相談しましょう。同じことを何度も聞くのは学習しない人と思われてしまいますが、困ったことを相談するのは別問題です。
辛いなと感じることは仲間と共有することで、「悩んでいるのは自分だけではない」と思えます。特に上司などは同じような経験をしていることも多く、良いアドバイスが受けられることも考えられます。
職場だけでなく、今はSNSも普及しているので、こうした場を利用するのもおすすめです。SNSでは全国に同じような悩みを抱えている方もいるので、こうした方と悩みを共有するのも良いでしょう。
就労支援員がつらい時の対処法③価値観の違いを受け入れる
価値観の違いを受け入れることも大切です。職場を紹介する立場なので、自分が考えていることが全て正しいと思っているうちは押しつけになってしまいます。
利用者の価値観もしっかりと受け入れることで、円滑に進むことも多いです。価値観を知るにはまず利用者とたくさんコミニュケーションを取ることが欠かせません。
その人のことを知ると、どのような仕事がその人には合っているのかなどイメージもしやすくなるため、効率も上がります。
就労支援員に向いてる人と向いていない人
誰もがなれるわけではない就労支援員は向き不向きがあると言えます。向いている人の特徴としては、仕事とプライベートの切り替えができる、価値観の違いを受け入れられる、コミニュケーションが取れるなどが挙げられます。
逆に向いていない人の特徴は、気が短い、人と関わりたくない、完璧主義な人などが当てはまります。完璧主義と聞くと良いイメージがありますが、このような方は妥協を許さない方が多く、その考えが仕事の失敗に結びつく可能性が高いです。
人と接する仕事はマニュアル通りにいかないことも多いので、常に完璧よりも臨機応変に対応できる方が適任と言えます。
就労支援員を辞めたいなら、転職も選択肢の一つ！
もし、就労支援員が自分に合わないと感じた時には転職するのも選択の一つです。無理に何でもこなせるようになるのは難しいので、ならば一層のこと別の職場に転職した方が自分のためになることもあります。
収入が低かったりコミニュケーションが必要な仕事なので、実際に現場に入って自分に合っているかどうかを痛感する方もいます。
心が擦り切れてしまう前に、転職をして経験を積むというのもおすすめです。人としても成長できれば多少の困難は乗り越えられるので、まずは経験を積むことから始めるのもありでしょう。
就労支援員の仕事がきついと思うなら早めに対処しよう！
今辛くで悩んでいる方は、早めに対処することをおすすめします。無理に長く続ける仕事としては精神を使うため割りに合わないこともあります。早いうちに対処し、楽しく仕事ができるように心がけておくと良いでしょう。
