介護業界で仕事を探していると、現在は「ホームヘルパー3級」の資格は廃止されており、それと同等の後継資格によって求人募集が行われています。そのため、かつて取得したホームヘルパー3級の資格を活かして介護業界で現在も活動することができるのか、また、どのような資格内容であるか、その概要や、新しく制度改定となったことによってどのような資格取得を目指すことが可能か、様々な情報を徹底解説していきます。

目次

ホームヘルパー3級は意味ない?

これまで私たちが業として行ってきた訪問介護の仕事には、ホームヘルパー資格が必要でした。それが時代は変わり、現在は在宅介護に留まらず、施設介護にまで手広くケアを行うことができる資格が求められるようになりました。

その結果、ホームヘルパー3級の資格制度は廃止され、現在ホームヘルパー2級を取得している方は「介護職員初任者研修」、そして、ホームヘルパー1級の方は「実務者研修」と呼ばれる資格制度に変更となっています。

だからと言って、これまでに取得したホームヘルパー3級の資格が無駄になる訳ではありません。それを活かして行うことができる業務はたくさん存在しているのです。つまり、決して無意味な資格となるわけではなく、これからも長く介護業界で活躍することが可能となるでしょう。

ホームヘルパー3級資格制度の背景

私たちが暮らす日本国における社会は、現在も少子高齢化社会が加速し、高齢者が増えていることを踏まえ、今後2025年に向けて、これまでよりも多くの介護職員を人員配置していかなければならない社会がやってくると言われています。

しかし、介護業界で働く人の賃金は労働量と比例しないというイメージによって、多くの方が離職し、介護を仕事とする人が減少傾向にあることが分かっています。その結果、介護業界への求人が多く、それに加えて豊富な知識やスキルを持つ人材を確保せねばならないのが現状です。

これらの問題を解決するためにも、介護業界における豊富な知識や技術を持つ人材を確保すること、そして、明確なキャリアパス制度を導入し、最終的には介護福祉士の国家資格を目指すことを前提とし、様々な介護における資格制度の改定に至ったというわけです。

ホームヘルパー3級資格の概要

ホームヘルパー3級として資格取得した方は、

  • 25時間の介護知識について知識の習得
  • 17時間の実技学習
  • 17時間の在宅介護現場における見学実習

これらのカリキュラムをクリアすることで資格取得を行うことができます。しかし、現在は介護資格制度改定によって「ホームヘルパー3級」の資格は廃止され、「介護職員初任者研修」と「実務者研修」が加わっています。

さらに、2018年には「生活援助従事者研修」と呼ばれる資格が新しく誕生するなど、新しく導入される制度が増えていることが分かります。

生活援助従事者研修について

この「ホームヘルパー3級」の資格が廃止された後、「生活援助従事者研修」という新しい資格が誕生し、これは、受験資格を問われることなく希望すれば受講を行うことができ、資格取得を目指すことができます。その際は以下の講習内容をクリアしていかなければなりません。

  • 介護を行うにあたり尊厳を保持、さらに自立支援に努める
  • 介護の基本理念について理解を深める
  • 介護や福祉サービスと医療機関の連携について
  • 介護者と介助者のコミュニケーション
  • 高齢化における認知症に対する理解
  • 障害者に対する高い理解度について
  • 心身の仕組みを考える

これらの項目について59時間の講習を受講することで資格取得を目指すことができます。なお、有資格者となり、介護業界で給与アップを目指すには、さらにその先にある「初任者研修」を受講していきましょう。

初任者研修を受講することで、生活援助従事者研修よりもさらに上位の資格としてキャリアアップしていくこともできます。今後を見据えて、さらなる資格取得を目指していくことをおすすめします。

ホームヘルパー3級でできること

ホームヘルパー3級のを取得した方は、介護業界においていったいどのような業務を行うことができるのか知りたいという方もいるでしょう。このホームヘルパー3級は、主に介護を必要な方への生活支援業務が大半です。

その内容は、日常生活で必要な買い物、そして食材を使用して調理を行う、また、洗濯など、普段毎日自分でも行わなければならないことを業務としているのです。そのため、身体的介護を行うことはできません。

生活援助従事者研修との違い

生活援助従事者研修は、介護業界における人材確保のため、初任者研修よりも短時間講習を受講することで修了します。そして、59時間の講習を受講し、介護における基本的な知識と生活援助のためのスキルを習得していきましょう。

ホームヘルパーとして働くには?

それではここからは、ホームヘルパーとして働くにはいったいどのような方法があるか、以下にその方法を確認していきます。

現在はホームヘルパー3級というものが存在しませんが、後述する方法で、様々な形で資格を活かし、介護業界で活躍することができるようになっています。順に詳しくみていきましょう。

ホームヘルパーの養成講座は廃止に⁈

現在、ホームヘルパー養成講座は、介護業界で働く方にチャレンジ精神を持って取得することができる人気の資格でした。その当時のホームヘルパー2級、1級ランクと比較すると、実務経験なしで誰でも取得することができるなど、気軽に挑戦していける介護資格だと考えられていました。

しかし、実際の介護現場は身体的介護の技術が必要となる場面が多く、ホームヘルパー3級の資格では、実務にプラスとなる要素が見られず、介護職において実用性のない資格へと転じてしまったのです。

その結果、ホームヘルパー3級、2級、1級という資格は廃止となり、その後、「介護職員初任者研修」や「実務者研修」の受講によって、それらに変わる資格として活用していくことができるようになりました。

ホームヘルパー3級は活用できる!

では、これまでにホームヘルパー3級の資格試験に合格した方は、そもそもの資格を介護業界でどのように活用していくことができるのか、詳しく解説していきます。

介護職員初任者研修で講習免除があり

介護職員初任者研修とは、ホームヘルパー2級に相当する資格です。そのため、すでにホームヘルパー3級、2級、1級を持つ方は、講習免除対象となります。これから介護業界で仕事をしたいという方は、この介護職員初任者研修の資格取得を行っていきましょう。

ホームヘルパーや介護の仕事にとっておきたい資格

今後、自分が介護業界で活躍する人材でありたいと願い、この業界を選び仕事とした場合、ぜひとも取得しておくべき資格について、以下に3点ご紹介します。どのような資格があるかひとつずつ詳しくみていきましょう。

資格①初任者研修

初任者研修は、介護が必要な方に対して生活援助を行うことをはじめ、そこから一歩踏み込んで身体的介護についての知識やスキルを習得することが必要となる資格です。

この初任者研修を受講し、資格取得した際は、給与アップが見込まれるため、ぜひ取得をおすすめします。また、初任者研修における講習は130時間をクリアすることが求められます。

資格②実務者研修

実務者研修は、ホームヘルパー1級が代わり、2013年に加わった資格です。この実務者研修こそ、その後のキャリアアップの際、介護福祉士を目指す時の受験資格となるのです。この実務者研修は、初任者研修を修了している場合は130時間かけて知識とスキルを習得していきます。

初めてスタートする方は450時間の講習が必要です。新たに医療行為の一部となる「端吸引」そして「経管栄養」のスキルを身に付けることができるようになっています。

資格③介護福祉士

介護業界において、トップの位置付けとなる介護福祉士は、受験資格を得るまでに実務者研修を修了していること、また、実務経験が3年必要となり、この条件を満たしてはじめて介護福祉士の国家試験を受験する資格を得ることができます。

晴れて介護福祉士として資格取得した際は、実務者研修よりも給与アップが確実であるとして、現在、転職のために介護福祉士の資格取得を目指し、日々努力を重ねる方が増えています。

また、介護福祉士の資格を取得しているだけで、豊富な就職先があるなど、将来において安定した業種で働くことができると言えるでしょう。

介護の新しい資格にキャリアアップしてみよう

ホームヘルパー3級の資格は廃止となったものの、それに代わる後継資格について、さらに、女性の社会進出をサポートできるよう、生活援助従事者や、初任者研修、実務者研修、さらに介護福祉士と、様々にステップアップしていくことができるということが分かりました。

これから介護業界で活躍していきたいという方や、自分に最適な仕事を探したい方などは、ぜひこの記事でご紹介した情報をもとに、介護の新しい資格にチャレンジ、今後のキャリアアップを目指していきましょう。

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