車椅子を外で保管する際は、車体カバーの使用がおすすめです。「車椅子は場所とるため保管に困る」といった理由で、屋内に車椅子を置かず、外で保管している方もいるのではないでしょうか。
しかし、屋外は、屋根があったとしても埃や塵が付きやすく、車椅子の劣化を早めてしまう可能性があります。
車椅子を安心・安全に使用するためには、車体カバーを使用して、適切に保管するようにしましょう。
今回は、車椅子の車体カバーを選ぶおすすめのポイントや、車椅子の保管方法などについてご紹介させていただきます。

目次

車椅子の車体カバーの役割

車椅子は保管する際にスペースが必要となるため、玄関が狭いなどの理由で、保管場所に悩むことも多いのではないでしょうか。車体カバーは、車椅子を外で保管する場合に、雨、風、紫外線、塵・埃などから車椅子を保護するために使用されるものです。

屋外に置いておくと、たとえ屋根がある場所でも、どうしても塵や砂などで汚れやすくなります。雨や風、砂、埃、紫外線は、車椅子が劣化しやすくなる原因になります。車体カバーを使用することで、車椅子を保護することができ、屋外でも安心して置くことができます。 また、車体カバーは車椅子全体を覆って隠すことができるため、盗難防止にも繋がります。

車体カバーの役割
  • 汚れの防止
    砂、塵、埃、花粉、黄砂などによる汚れを防ぎます。使用時に服や手が汚れてしまうのも防ぎます。
  • サビの防止
    雨風などにさらされることで発生するサビを防ぎます。雨や風を完全に防げないところでは、車体カバーの使用が必須です。
  • 日焼けの防止
    紫外線により、車椅子のパーツの劣化を早めてしまうのを防ぎます。
  • 防犯
    車椅子を車体カバーで覆うことで盗難予防にも繋がります。

車椅子の車体カバーを選ぶおすすめのポイント

雨の日でも安心して使用できる、撥水・防水加工のものを

車椅子を外に置いて保管する場合には、雨への備えが必須です。必ず、撥水・防水効果のあるものを選ぶようにしましょう。屋根がないところで保管する場合には、防水性能が特に重要です。

車椅子のサイズに合っているもの

車椅子にもさまざまな種類、サイズのものがあります。車体カバーを選ぶ際は、使用している車椅子をしっかり覆うことができるサイズのものを選ぶようにしましょう。 また、車椅子の種類によっては、折りたためないタイプのものもあるため、その場合はそのまま収納できる車体カバーを選ぶようにします。

風対策には紐やベルトがついているものを

風で車体カバーの裾がめくれたり、飛んだりしてしまうのを防ぐため、裾を絞ることができるタイプのものや、カバーが飛ばないように固定できるベルトが付いているものを選ぶようにしましょう。

どんなに撥水・防水効果が高いものでも、車体カバーがめくれてしまっては意味がありません。

車椅子の車体カバーおすすめ4選

おすすめ① 介護 車椅子用 車体カバー

引用:楽天
価格 2,580円
サイズ (側面)縦70~100cm、幅100cm
(前方)縦70cm、幅75cm
(背面)縦100cm、幅75cm
材質 ナイロン

フリーサイズで、大きめの車椅子にも対応しています。撥水加工で雨の日も安心。裾には締め付け用の紐が付いており、風でカバーがめくれてしまうのを防ぐことができます。生地は薄手のナイロン素材でごわごわ感が少ないため扱いやすく、使わない時は小さく折りたためます。

おすすめ② 埼玉福祉会 風で飛ばない車椅子カバー 裾絞り式・収納袋付

引用:楽天
価格 4,180円
サイズ 95×129cm
材質 シルバーオックス、ポリエステル100%

標準型の車いす用カバーです。風でカバーがめくれないよう裾を絞ることができ、固定用ベルトでカバーが飛んでしまうのを防ぎます。撥水・防水・耐光性のある厚手の生地なので、雨風、埃、紫外線から車椅子をしっかり守ります。

おすすめ③ 埼玉福祉会 車椅子カバー2 裾絞り付き 収納袋無し

引用:楽天
価格 2,970円
サイズ 95×129cm
材質 ポリエステル100%、絞りやすい柔らかい生地

標準型の車椅子用カバーです。裾絞りできるため、風が少し強い日でもめくれたり飛んだりするのを防ぐことができます。カバーの内側に付いている固定用の簡易ひもを使えばより安心です。ポリエステル100%の生地でやわらかく、かぶせやすかったり裾が絞りやすかったりします。

おすすめ④ 車体カバー X0A-28219-00 ライトグレー

引用:楽天
価格 9,350円
サイズ  
材質 ナイロン100%

自走式・介助用の16~24インチの車椅子に対応しています。真ん中で開け閉めするセンターファスナー式のカバーのため、車椅子を開いた状態と折りたたんだ状態、どちらでも保管することが可能です。防水で雨の日も安心です。

車椅子の保管方法

車椅子は、加齢や疾患などによる身体機能の低下や障害などで、歩行が困難という方の移動を補助するための福祉用具です。いつまでも安心・安全に使用していくためには、正しいお手入れ方法や保管方法で、車椅子を適切に管理していく必要があります。

車椅子は、長年使用していると、部品の劣化や、使用している人の体重の負荷などにより、徐々に不具合が生じてきます。安全性を確保・性能を維持するためにも、動作の確認や、清掃、部品の交換等はこまめに確認するようにしましょう。

車椅子の保管・お手入れのポイント

雨が降った後は車体カバーを外し、乾燥させるようにしましょう。雨が止んだ後は、地面からの水蒸気により、車体カバー内部に湿気がこもりやすくなっています。せっかく車椅子が雨で濡れてしまうのを防ぐことができても、カバー内部の湿度が高ければ、車椅子のサビを防ぐことができません。

雨が止んだ後はカバーを外し、しばらくの間自然乾燥させます。 車椅子が湿っているようであれば、タオルで軽くふき取ってから風通しの良いところに置くと良いでしょう。

また、車椅子のシートやフレームなどの汚れが気になる時は、ぬるま湯で濡らしたタオル、汚れがひどい場合は中性洗剤を染み込ませた布で汚れをふき取ります。ぬるま湯または中性洗剤でふき取ったところは、水でぬらしたタオルで仕上げ拭きします。

その後、風通しの良いところに車椅子を置いてよく乾かします。乾かす際は、直射日光を避け、日陰で干すようにしてください。

まとめ

今回は、車椅子の車体カバーを選ぶおすすめのポイントや、車椅子の保管方などについてご紹介しました。

車体カバーは、かけたり外したりといった手間はかかりますが、車椅子を外で保管する場合、車体カバーの使用は必須です。汚れや劣化を防ぐことは、車椅子を安全かつ快適に使用できることに繋がります。 車体カバーを選ぶ際は、使用する車椅子のサイズに合ったものを選ぶようにしましょう。

facebook
twitter
line