仏壇をどこで買うのが良いか、考えた事はあるでしょうか?身内の葬儀が終わってから用意しなければならず、四十九日の法要に合わせて仏壇と位牌を用意するのが慣例となっています。実は様々な場所で仏壇を買うことができるので、今回はお勧めの場所と買う際の準備などをご紹介します。

目次

仏壇を買うならどこ?おすすめの購入場所

身内の葬儀の後、仏壇を用意するのは慣例となっています。普段見ることのない仏壇をどこで買うべきか分からない方もいるかもしれませんが、実は様々な場所で購入することができるのです。

仏壇を買うならどこ①仏具店

まずは、仏具店をおすすめします。仏具店は仏教や仏具に関する専門知識を持つスタッフがいる専門店であり、どこで買うべきか迷ったらまずはここに足を運べば問題ないとも言えるでしょう。

適切なサイズやデザイン、素材などを選ぶ際に専門家のアドバイスを受けることができます。また、仏壇に関する疑問や悩みに対してもアドバイスを的確にしてくれるので、そういった意味でも安心することができる場所といえるでしょう。

仏具店のメリットは何といっても実物を見ながら選べる安心感にあります。本体の品質や雰囲気などは実物を見て初めて分かる部分も多いですし、配達等に関しても対応してもらえるところが多いです。

仏壇を買うならどこ②ホームセンター

続いておすすめする場所は、ホームセンターです。意外に思われるかもしれませんが実はホームセンターでも仏壇を扱っている店舗は珍しくなく、これまでは仏具店での購入が一般的であった中、集合住宅などでの需要から扱うようになったのです。

一般的にホームセンターで展開されている仏壇は価格帯の幅広い仏壇がありますが、リーズナブルな値段のものも多く置かれています。仏具店と同じで実物を見ながら選べるのも利点です。

主に販売されているのは小型のミニ仏壇と呼ばれているもので、価格帯としては2万円から3万円程度のものが主流になっています。大抵は、必要最低限の機能を揃えて価格を抑えているものが多い様です。

仏壇を買うならどこ③家具屋

家具屋でも仏壇を取り扱っている事があります。大型の家具店などでは特に仏壇を販売しているところもある様で、インテリア的な意味合いを持たせてお洒落なスタイリングの仏壇も販売しているところが見受けられます。

家具店の規模によっても展示数は様々となっていて、小規模なところであればあまり数は多くないと想定されますが規模が大きいと本格的な唐木仏壇や金仏壇、家具仏壇と呼ばれるものも展示されるようになります。

仏壇を買うならどこ④オンラインショップ

これら実店舗へ足を運んで仏壇を選ぶというのが一般的ではあったのですが、昨今はオンラインショップでも購入できるようになりました。オンラインショップでは、さまざまなスタイルやデザインの仏壇が提供されています。

地域や店舗に制約されることなく、広範な選択肢から自分や家族に合ったものを選べるようになったのです。実際、Amazonなどでも仏壇を調べてみると様々な製品が並んでいるのが分かるかと思われます。

大型のものなら10万円を超える本格的な仏壇もありますし、逆にミニマムな仏壇であれば1万円台という格安な製品もありますので、選択肢の豊富さとしては仏具店以上かもしれません。

仏壇の種類と値段相場

以前までは仏壇を買うとなると仏具店に行くというのが直結でつながっているようなイメージがありましたが、昨今では家具店やネット通販でも購入できるのです。そして、その分仏壇の種類や金額の幅も増えてきました。

唐木仏壇

仏壇というのは大きく分けて4つの種類があり、その1つが唐木仏壇と呼ばれるものです。日本の伝統的な木工技術と美的センスを駆使して作られており、黒檀、紫檀、鉄刀木といった素材を用いて作られる高級な仏壇です。

元々は東南アジアをはじめとした外国の銘柄の木材を中国人から輸入していたのを由来として「唐木」という名前が付けられたとされており、欅、楠、槐や屋久杉といった日本の木材も仏壇の素材に用いられる事があります。

唐木仏壇は、日本の伝統的なデザインや様式を取り入れています。主に4段構造になっていて、仏様のいる本尊、位牌、五具足、お供え物の4段です。相場としては60万円から、高いと100万円を超えることもある高級具合です。

金仏壇

続いては、金仏壇になります。仏教の祭壇や祭具として用いられる、金属で作られた仏教の祭壇や祀り場です。主に浄土真宗の門徒向けの仏壇となっており、本尊である阿弥陀如来が居るとされる極楽浄土を表す仏壇であるとされます。

全体的に黒の漆塗りが施されており、内部は名前の通り金箔で装飾された一見するだけでも豪華と感じるもので、これが極楽浄土を表しているのです。宗教によって構造に違いはあるものの、浄土真宗では位牌を用いないのが一般的です。

金仏壇も非常に豪華な造りになっている分価格に関しても高額となっており、相場は安くても100万円、150万円ほどかかるのが一般的とされています。

モダン仏壇

モダン仏壇は、伝統的な仏壇のスタイルに比べてより現代的なデザインや要素を取り入れた仏壇のことを指します。宗教的な要素や伝統的な装飾を保ちつつ、モダンな家庭や生活空間に調和するようにデザインされている仏壇になっています。

名前の通りリビングや洋室など現代の生活に違和感なく溶け込むような見た目になっており、ウォールナットやナラ、タモ、桜、メープルといった素材が用いられています。

宗派による決まり事なども省略されて機能性やデザインが優先された設計になっており、相場に関しては立派なものなら50万円前後と唐木や金に比べると安めの価格になっています。

上置き仏壇

もう1つ、上置き仏壇というものもあります。こちらは土台となる下台が存在していないタイプの仏壇で、床から立ち上がる仏壇なら必ず本体と下台がありますが台を省いた分棚や台の上に祀れるコンパクトサイズになっています。

工法に関しても様々で、これまでにご紹介した唐木仏壇、金仏壇、更に家具調仏壇と呼ばれるものなどどのタイプでも上置き仏壇は作られています。ただ大半は需要が多い家具調の仏壇になっています。

仏間を持たない家庭に多く選ばれており、モダン仏壇と並んでリビング等に置かれることが多いです。価格は30万円前後で、16号・18号・20号などのサイズが一般的です。

仏壇を買う時に準備すること

しっかりとした仏壇となれば100万円以上しますが、安さを最優先すれば数万円台のものまであるなど今日の仏壇の種類や相場も幅広くなりました。最後に仏壇を実際に買う前に準備した方が良いことについて解説します。

購入のタイミング

まず仏壇本体を購入するタイミングに関してです。基本的に仏壇を用意するのに決まった期限などは存在していないのですが、お悔やみ後の四十九日法要までが最も多く本位牌に変えるタイミングに合わせて用意されるのです。

これ以外にも、法要までに合わせることなく一周忌やお盆、お彼岸といったような以降の法要に合わせて用意することもあれば、引っ越し等の買い替え、または寿院と呼ばれる生前の仏壇用意をすることもあります。

宗教・宗派を確認する

仏教は多くの宗派に分かれており、それぞれの宗派には異なる信仰や儀式が存在します。仏壇のデザインや配置、お供え物なども宗派によって異なる場合があります。儀式やお供え物に関しても、宗派ごとでの違いが見られます。

仏教派ではなく神道の宗派であった場合には、神徒壇が必要になります。菩提寺のお考えに問題さえなければ夫婦で宗教が違っていても仏壇は1つにまとめて問題ないですし、無宗教でも仏壇を用意することに問題はありません。

置く部屋・場所を決める

そして、仏壇を置く部屋や場所に関してもあらかじめ決めておきましょう。仏壇を置いておく場所に明確な決まりはなく、仏間や床の間に置くことが従来は一般的でしたが最近はリビングや居間に置かれることも多くなりつつあります。

理想としては、お参りがしやすく風通しが良い湿気の少ない場所、直射日光が当たらない場所が適していると言われています。方角などに関しても明確な決まりはないので、お参りしやすい向きにしても問題ないでしょう。

場所によっても適している仏壇は異なってきます。場所に問題がないなら大きめの仏壇でも良いですが、そこまで置く場所に余裕が無いのであればミニ仏壇などを選択することになるでしょう。

仏壇の購入場所は多様化している!

仏壇を購入する場所は、一昔前なら仏具店一択でしたが昨今は多様化しており、インターネットで購入することも可能になっています。是非とも場所や場合に適した仏壇を用意してみてください。

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