高齢者の一人暮らしは、心配な面も多いでしょう。近くにいれば定期的に見に行くこともできますが、遠方の場合はそうもいかなくなってしまいます。そんな時にテレビ電話を使用して元気かどうかチェックする方もいるかもしれませんが、高齢者の見守りにテレビ電話はおすすめできないとも言われています。その理由とともに、どういったアイテムを使うのがおすすめなのかをご紹介していくので、参考にしてみてください!

テレビ電話とは

電話の場合は音声のみで会話をすることになりますが、テレビ電話は声に加え、お互いに映像を見ながら会話をすることができます。顔を見ながら会話をすることができるため、高齢者の一人暮らしの見守りに使用する方も多いですし、コミュニケーションとしても使っている方もいます。

テレビ電話を使用するのに必要な環境

テレビ電話を使用する際に、パソコンかスマホで使用するかによって方法も異なってきます。まずは、パソコンで使用する際に必要な環境をご紹介します。パソコンでテレビ電話を使用する場合は、Web用カメラ、マイク、スピーカー、メッセンジャーソフトが必要です。

パソコンといっても、デスクトップかノートどちらかを使っていることでも違ってきます。デスクトップの場合は、これら全てが内蔵されていない場合が多いため、購入する必要があります。

ノートの場合はWebカメラ、マイク、スピーカーは内蔵されているものもあるので、そういった機種のノートであればメッセンジャーソフトだけのインストールで済みます。

マイクとスピーカーはヘッドセットを使用することも可能で、ヘッドセットだと姿勢を正しながら会話をすることができるので、パソコンを操作しながらテレビ電話をしたい時にもおすすめです。

必要なものは以上になりますが、通信速度が速いことも条件の1つです。速度が遅いと、会話が途切れたり、画像の動きや画質が悪くなったり、タイムラグが発生するといった状態になるため、通信速度の速い定額制のインターネット回線を利用することが大切です。

パソコンではなく、スマホ同士でテレビ電話をしたいと思っている場合は、LINEやSkype、Zoomといった専用アプリをインストールして、アカウント登録するだけで使えるようになるのでおすすめです。パソコンの場合のように、難しい設定もなく簡単にテレビ電話ができるため、利用している方も増えてきています。

テレビ電話の種類

テレビ電話にはさまざまな種類があります。まず、無料のインターネット電話アプリです。パソコンやスマホでLINE、Skype、Zoomなどのアプリを使用して無料で通話ができます。インターネットのプロバイダ料金は別途かかるので注意が必要です。

また、無料のアプリなので、接続している時間が制限される場合もあるでしょう。また、スマホに内蔵されているテレビ電話機能を利用して、通話を行うことができます。キャリアや機種によっても利用の方法は変わってくるので、説明書をよく読んで使用してみてください。

お互いのスマホがテレビ電話機能のついているものであれば、難しい設定もなく簡単に通話ができます。さらに、テレビ電話専用機器を利用しての通話があります。業者と契約をして設置する必要があるものです。画面も大きくて見やすく、自宅に置いておくものなので紛失するといった心配もありません。

ただし、大きいので場所を取り邪魔になってしまったり、価格が高いです。置き場所に余裕があり、頻繁にテレビ電話を使う方におすすめだと言えるでしょう。このようにテレビ電話の種類も豊富なので、自分の使いやすいものを選んでみてください。

高齢者の見守りにテレビ電話はおすすめできない理由は?

テレビ電話にはさまざまあり、高齢者の見守りとして使用してる方も多いのではないでしょうか。しかし、見守りに活用するのはおすすめできないと言われています。高齢者の見守りにテレビ電話がおすすめできない理由についてご紹介していきます。

不向きな理由①高齢者側からの対応が必要

テレビ電話は、高齢者側からの対応が必要になります。テレビ電話にして映像を見るには、お互いが受信許可にしなければいけません。

電話に出ることができれば自分で切り替えることができると思いますが、「元気な顔を見せて」と言っても断られたら確認することができなくなってしまいます。

プライバシーに配慮されている面もメリットではありますが、高齢者の見守りとなるとこちら側の操作で映像を見ることができないのは心配です。そういった面からテレビ電話はおすすめできないとされているのです。

不向きな理由②電話に出ない時対応ができない

テレビ電話は、電話に出ない時に対応ができない点があります。もし電話に出る途中で転倒してしまい動けなくなってしまう、容態が急変してしまうといった状況になりうる場合も考えれるでしょう。

そうなれば、当然電話に出ることができなく、向こうで何が起こっているのかわかりません。後から電話をかけてみようと思っていても、一刻を争う状況であれば早急に対処できないことになってしまいます。そういったことが不向きの理由だと言えるのです。

高齢者の見守りには「見守りカメラ」がおすすめ

高齢者の見守りとしてテレビ電話を使用していた方も多かったかもしれませんが、電話に出ない時に対応できない、高齢者が受信許可する必要があるといった点から見守りカメラを使用することがおすすめです。見守りカメラについてご紹介していくので、参考にしてみてください。

高齢者向けの見守りカメラとは

見守りカメラには、子供向け・ペット向け・高齢者向けに分けられます。高齢者向けの見守りカメラでは転倒検知システム映像内のモザイクをかけられる操作方法が高齢者にもわかりやすいなど、優れた機能が備わっているのです。

後から確認が可能であるように常に録画された状態で、カメラの電源は24時間ついたままとなります。このことから、留守中でも行動を確認することが可能です。

高齢者向けの見守りカメラ設置のメリット

高齢者向けの見守りカメラを設置するメリットとして、即時に相手の様子を確認することができることです。音声機能がついていれば会話ができますし、デイサービスへ行く準備などできているかもチェックすることができるでしょう。

もし体調が悪くなってしまった場合でも、映像を見ながらどう対処すべきなのかがわかり、即時に相手にしっかり伝えることもできます。

高齢者向けの見守りカメラには会話機能があるものも

高齢者向けの見守りカメラには、声をかけるだけの機能会話ができる機能がついているものがあります。声をかけるだけの機能なら、相手に自分の声が届くだけなので、相手の声はこちら側には届きません。

もし転倒などをして動けなくなってしまった時に何かを訴えかけていたとしても、声が届かないのでどう対処したら良いのかわからなくなってしまいます。会話機能がついたものの方がお互いにやり取りができますし、素早く対処ができるようになるので安心できるでしょう。

高齢者の行動を録画でき状態を把握できる

高齢者の見守りカメラをつけることで、行動を録画でき状態を把握できるようになります。見守る側はずっと家にいるというのは難しく、家をあける機会も多いです。

録画できることで留守の間の行動も後で確認することができます。食事や服薬の状況、しっかり歩けているかもチェックすることができるので安心です。

高齢者の見守りに「見守りカメラ」を設置するには?

高齢者が一人暮らしなのが心配で見守りカメラを設置したいと思っている方もいるでしょう。見守りカメラの設置方法をご説明していきます。

見守りカメラの設置条件①Wi-Fi

見守りカメラを設置するためには、見守られる側の自宅にインターネット環境が必要になります。必ずしも高速である必要はありませんが、常時電源入れっぱなしで24時間となれば、1カ月に300GB程度通信量を使う可能性があるので、そういった面も考えてインターネット環境を整えることが大切です。

見守りカメラの設置条件②見守る側の情報端末

見守る側にも自宅にインターネット環境が必要です。情報端末として、パソコン・スマホ・タブレットのいずれかで見守ることとなります。アプリで見守るという方も多いですが、スマホだけではなくパソコンに対応しているものもあるので、どれかを使用して相手の様子を確認することが可能です。

見守りカメラの設置条件③場所

見守りカメラの設置場所は、目的によって変わってきます。リビングやダイニングに置く場合は、食事の状況や日々の生活、歩行状態、服薬などの状況を確認することができるでしょう。寝室に置く場合は、しっかり眠れているか、朝起きられているか、夜中のトイレについてチェックできます。

玄関に置く場合は、デイサービスに行っているか、訪問介護の方が来てくれているか、不審者が訪ねてきていないかなどを確認することが可能です。どこに設置するかは、どの様子を見たいかで決めてみてください。

高齢者の見守りにはテレビ電話より見守りカメラがおすすめ

高齢者の見守りにテレビ電話を使用していた方もいるかもしれませんが、見守られる側の受信許可が必要だったり、電話に出ないと対応できないといったことからおすすめはできません。

高齢者向けの見守りカメラをつけると、日々の様子をリアルタイムで見ることができて安心です。高齢者が一人暮らしで心配という方は、見守りカメラをつけて安心安全に過ごせるようにしましょう!

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