看護師の中でも、外来を担当する場合と病棟を担当する場合があります。命を預かる現場に入ってやりがいのある仕事で魅力的に感じることもあるかもしれませんが、実際に勤めてみると自分が想像していたよりもはるかに多忙で大変な仕事だと実感して辞めたくなることもあるでしょう。この記事では、病棟看護師が辞めたい理由、後悔しないために今できることをまとめたので、参考にしてみてください!

目次

病棟看護師は業務が多忙!

看護師は外来病棟担当の看護師に分かれます。外来は通院している方、病棟は入院している方のケアやサポートを行っていきます。働いて間もない看護師は、病棟を担当することになっている場合が多いです。

また、入院患者のケアやサポートを行うことから、24時間365日体制で仕事をしていくことになります。2交代制または3交代制となり、夜勤も入ってきます。

病棟看護師は、患者さんの状態のチェックや採血・点滴処置、入浴や排泄、食事介助、カルテの記入、緊急入院があった場合の対応、患者さんや家族の心配事のケアなどさまざまな業務をこなしていかなくてはいけません。

1人の患者さんだけではなく、複数担当して1人1人の健康状態などをチェックしながら適したケアをすることが必要になってきます。幅広い知識や技術はもちろんのこと、行動力や判断力、情報をまとめる能力、コミュニケーション能力の高さなどが重要視され、求められてきます。

看護師という憧れだけでは勤務することはなかなか難しく、自分が想像していた以上に多忙で心身ともに疲れ切ってしまうこともあるのです。安定した職業ではありますが、多忙なゆえに病棟看護師を辞めたいと思うこともあるでしょう。

病棟看護師は、診療科もさまざまで病棟も豊富にあります。働き方や待遇面についても大きく差が生じるので、選択肢の幅も広がる半面、転職を考える際はじっくり検討することが必要になってきます。

病棟看護師が辞めたい理由TOP8

病棟看護師は非常に忙しく大変なことも多いため、辞めたいと思う方も少なくありません。病棟看護師の方がどのような理由で辞めたいと思っているのか詳しく見ていきましょう。

病棟看護師が辞めたい理由①仕事量と給料が割に合わない

病棟看護師は時間に追われながら、毎日多忙な中で一生懸命働いています。もちろん残業もありますし、残業したからといって申請が出しづらいといった雰囲気もあるため、全ての病院がそうとは限りませんが、そのような病院も中にはあるようです。

また、勤務時間までに出勤したら良いというわけではありません。その前に患者さんの情報を集めたり、申し送りなどやらなくてはいけない業務があるため、遅くても勤務時間の30分前には到着するようになっています。

中には1時間半前くらいから出勤しなければいけないこともあるでしょう。病棟看護師は患者さんの命を預かっている職業でもあり、数多くの業務をこなしていく必要があります。こんなに働いているのに給料が割に合わないと感じている方も多いのです。

病棟看護師が辞めたい理由②指導が厳しすぎる

先輩看護師からの指導が厳しすぎることで、病棟看護師を辞めたいと思うこともあります。人の命に関わる仕事であり、責任も重大です。もちろん間違いは許されないので、先輩看護師からの指導も厳しくなってしまうでしょう。

新人看護師を育てるためにも、言い方が厳しくなることもあるのです。しかし、自分としては毎日頑張って業務をこなしているのに何度も厳しく𠮟られることで、病棟看護師という仕事が向いていないのではないかと自分にも自信をなくしてしまいます。

「また叱られてしまうかもしれない」とビクビクしてしまうことから、業務をうまくこなすことができなくなり、また叱られるという繰り返しになることもあるのです。精神的に耐えられなくなって辞めたいと思ってしまいます。

病棟看護師が辞めたい理由③夜勤・残業がきつい

病棟看護師は24時間365日体制のため、シフト制となっており、もちろん夜勤もあります。生活のリズムが不規則になることから身体に限界が来ることもあるでしょう。

小さい子供を抱えての仕事ならば、夜勤になかなか入ることができないために周りから嫌な顔をされるといった悩みを抱えている方もいるのです。また、病棟看護師は一般の職場とは違い、決められた勤務時間内で終了することは少ないです。

すぐには帰宅することができず、朝も30分~1時間半ほど勤務時間よりも早く出てやらなければいけない業務をこなすというハードな仕事です。残業が多くなってしまい、身体的にきついことから辞めたいと考えるようになります。

病棟看護師が辞めたい理由④緊張感やプレッシャーに潰れそう

病棟看護師は人の命を預かる仕事で、毎日責任を背負いながら業務をこなしています。外来担当では通院の方の対応になるため、緊急性を要することは少ないのではないでしょうか。病棟では重症患者さんが多く、新しい治療や急変など常に緊張感に包まれているのです。

また、緊急患者の受け入れ対応やオペ出しなどで緊張感やプレッシャーはさらにMAXとなり、押しつぶされそうになります。

1つのミスも許されない緊迫した状況に心身ともに疲れたり、体調不良になってしまうこともあるでしょう。この緊張感やプレッシャーに耐えきれず、精神的にまいってしまい、辞めたいと思うことが多いです。

病棟看護師が辞めたい理由⑤人間関係が上手くいかない

どのような職業についても、人間関係の悩みは付きまとってきます。話しかけづらい、怖い人がいたら声をかけるのも怖くなってしまいます。一人一人性格や価値観も違うため、合う合わないがあってもおかしいことではありません。

しかし、忙しい職場だと特に余裕がないことも多いので、指導や会話の面で冷静に対応できない場合もあるでしょう。

苦手意識のある相手とは極力関わりたくないと思ってしまいますが、仕事上そうはいかないことも多いです。とにかく相手に聞かなくても一人で何でもこなせるように自立していくことで、周りとの関係も変わってくるのではないでしょうか。

とはいえ、人間関係が悪いまま働くのも辛いと感じた時には、コールセンターや工場内での作業など人との関わりが少ない職場を検討してみるのも良いかもしれません。

病棟看護師が辞めたい理由⑥休暇が取りにくい

休暇が取りにくいことで病棟看護師を辞めたいと思うこともあります。ほとんどの職場で有給休暇を取ることができるようになっています。前もってこの日は予定が入っているから休みをもらいたいという時だってあるでしょう。

中には休暇が取りにくいところもあり、病棟看護師にとっては不満が出たり、ストレスになってしまうこともあるのです。休暇が取りにくいのは、大きい病院よりも個人で行っているクリニックの場合が多いようです。

休暇が欲しいと会社に訴えることもできますが、対応してもらえない時は弁護士に相談するのもおすすめです。どう対応したら良いのか詳しく教えてもらうことができるでしょう。

病棟看護師が辞めたい理由⑦働く診療科が合わない

現在働いている診療科が希望ではないものであれば、意欲ややる気も下がってきてしまいます。働く診療科が合わないことが理由で、病棟看護師を辞めたいと思うこともあるのです。

診療科にはさまざまありますが、それぞれ特徴があります。内科では軽症から重症の方までさまざまなのでいろいろな患者さんと関わりあうことができますし、小児科では子供たちと接することができ、病気にかかってから元気になるまで見届けることが可能です。

また救命救急の現場では緊迫した状況で命を預かり最新の医療を勉強することができる、逆に整形外科では命の危険性は極めて少なく完治する方が多いことから他の診療科に比べて緊張感が少ない傾向にあります。

さらに、産婦人科では新たな生命の誕生に関わることができますし、精神科では患者さんの話に耳を傾けて「聞く力」が重要になってきます。

自分の希望する診療科ではないことで、やりがいを感じることができなくなり、仕事をすることが苦痛になることも多いでしょう。そのため、辞めたいと思うようになり、転職も考えるようになるのです。

病棟看護師が辞めたい理由⑧患者家族の対応がストレス

病棟看護師は患者さんと向き合うのはもちろんのこと、その家族とも顔を合わせる機会が多くなります。直接話をしたり、電話でのやり取りも増えます。

いろいろと聞かれたり、相手にしっかり伝わるまで説明をしたり、時にはクレームを受けることだってあるでしょう。全てにおいて対応しなくてはいけないため、ストレスになってしまうこともあるのです。

病棟看護師を辞められない理由と対処法

病棟看護師は忙しくてストレスを感じることも多々あるため、辞めたいと思うことも多くなるでしょう。休暇や給料、人間関係など不満が募ることが出てきます。

しかし、転職を考えたいと思っていても辞められないというのにはさまざまな理由があるのです。病棟看護師を辞められない理由とその対処法についてご紹介していきます。

奨学金の返済がある

看護学校に在籍している時に「看護奨学金制度」を受けると、在学中に毎月病院から貸与してもらうことができます。卒業後はその病院で勤務をし、貸与を受けた期間と同じだけ働くことで、返済が免除になります。

このような制度を受けているために、現在働いている職場から離れることができないという方もいるのです。働くのが辛いからどうしても続けていくことができない場合には、その病院を辞めることはできますが、上司からしつこく説得される可能性も高いです。

うまく辞めることができたとしても、奨学金の返済が出てくるため、経済面でも厳しい状況になってしまうでしょう。経済的な面を考慮すると、できることなら返済が免除になるまで働くのが一番の方法ではあります。

上司が退職を受け入れてくれない

辞めたいのに上司が退職を受け入れてくれないといった場合もあります。特に人手不足の病院では、引き留められて認めてもらえない可能性が高いです。

しつこく引き留められるとそれ以上何も言えなくなり、ずるずると続けていくことにもなります。上司が退職を受け入れてくれないのであれば、さらに上の方に話を通すことをおすすめします。

次の就職先が決まっていない

次の就職先が決まっていないと、収入面で不安が出てくることは当たり前のことでしょう。次の就職先がすぐに決まるとは断言もできません。次の就職先が決まるまで生活していけるか不安で、病棟看護師の仕事を辞められないという方もいます。

しかし、失業手当の受給資格があったり、少しの間生活できるだけの貯金があれば、退職することも可能です。失業手当は、仕事に就く意思がある、仕事に就ける状態であることが条件となっているため、仕事を探す際にはハローワークで見つけることが必要になってきます。

勢いで辞めるのはNG!後悔しないために今できること

病棟看護師がつらくて今すぐにでも辞めたいと思う方もいるでしょう。でもちょっと待ってください!勢いで辞めて後悔は残りませんか?「やっぱり辞めなきゃよかった…」と後悔しないために今できることを見ていきましょう。

心と体をゆっくり休ませる

なかなか休暇を取ることができなかったり、人間関係のしがらみなどから心身ともに疲れ切っている方もいるでしょう。不満やストレスが溜まっていると、心穏やかに過ごすことはできなくなってしまいます。

辞めて後悔しないためには、心と体をゆっくり休ませることが大切です。1日や2日程度の休みならリフレッシュすることができないので、通常の休みに加え有給休暇を取ることで、長期休暇を楽しむことができます。

今まで疲れてストレスが溜まった分、自分の好きなことをしてゆっくり時間を過ごしていきましょう。自宅でまったりするのも良いですし、温泉や景色を見て癒されたりしながら、心と体をゆっくり休ませてください。心も体もリフレッシュできたら、前向きな気持ちを持ってまた頑張っていける可能性があります。

部署異動を申し出る

部署異動を申し出るのも方法の1つです。辞めたい理由が人間関係の場合は、環境を変えるだけで改善させることができるようになります。

また、今まで希望の診療科ではないところで働いていたのなら、働きたい診療科を希望することでやりがいを見つけることができ、やる気もアップするでしょう。

退職をすると伝えると、なかなか辞めさせてもらうことができなく、押しに負けてずるずると続けていくなど苦労することも多いです。まずは、部署異動を検討してみてからでも退職するのは遅くはありません。

辞めた時のデメリットを考える

病棟看護師を辞めたいと思った時には、辞めた時のデメリットを考えてみましょう。いくつかデメリットをご紹介していくので、チェックしてみてください。

  • スキルを習得できない

病棟で働くと、入院患者さんの1日の流れを把握して仕事を行っていくため、看護の基礎的な部分を学ぶことができます。また看護師だけではなく、医師やリハビリテーションの方とも協力しあいながら行っていくため、他の知識も習得することが可能です。

病棟で働くことを辞めてしまうと、さまざまなスキルを習得することが難しくなり、やりがいを感じられなくなる可能性があります。

  • 収入が減る可能性がある

病棟勤務の場合、24時間365日体制でシフト制となっていることが多いため、夜勤もあります。1回ごとに夜勤手当をもらうことができるので、日勤の職場に転職すると夜勤手当がもらえないため、収入が減る可能性があります。

  • 苦手な人とも毎日一緒に働くことになる

病棟看護師はシフト制となっており、同じ時間帯にならなければ苦手な人とも毎日顔を合わせることはありません。しかし、日勤の場合は毎日時間帯が同じなため、毎日顔を合わせることになり、苦痛に感じることも多いでしょう。

信頼できる人に相談する

後悔しないようにするためにも、信頼できる人に相談してみてください。看護学生の時の友人など、看護の仕事のことがわかる人に相談してみることがおすすめです。悩みを打ち明けたら、親身になって聞いてくれてアドバイスをしてもらうこともできるでしょう。

話を聞いてもらうだけでもスッキリして、前向きな気持ちになれることも多いです。一人で悩みすぎるのは心身ともに良くありません。相談することで気持ちの整理もつきます。

将来についてしっかり考える

辞めて後悔する前に、将来についてしっかり考えることが大切です。今はすぐにでも病棟看護師を辞めたいという気持ちが先走っているかもしれません。辞めたいという感情だけでは、次どのような職業に就きたいかなど見えてこないことも多いです。

将来についてしっかり考えることで、今本当に辞めてもいいのかはっきりとした答えが出てくるはずです。転職活動を行う際には、希望条件を明確にしておくことで効率的に転職活動を行うことができるでしょう。

病棟看護師をすぐに辞めるべき場合もある

病棟看護師を辞めることで後悔してしまうこともありますが、逆にすぐ辞めるべき場合もあるので、以下のような状態が続いているなら、辞めることも検討することが必要になってきます。当てはまるものがないかチェックしてみてください。

体調不良が続いている

仕事をしていることでストレスが溜まり、体に影響を及ぼしているなら、辞めることを決意することも大切です。仕事が原因でストレスとなっている場合、改善させるためには仕事を辞めるしか他ありません。

ストレスを抱えたまま仕事を続けていくと、体調不良だけではなく、大きな病気を発症してしまう可能性も考えられます。体調がおかしくて、うつ病や摂食障害などがある場合は部署異動や転職も視野に入れてみましょう。

パワハラの被害を受けている

病院でパワハラの被害を受けている場合、退職も考えた方が良いです。人間関係の悩みはどこの職場でもあるものですが、パワハラを受け続けることで精神的にも影響を及ぼしてしまいます。

看護師の仕事が好きだから、「自分が我慢さえすれば…」と思って頑張っていると、そのうち大好きだった看護師の仕事さえも嫌になってしまうでしょう。転職をすることでパワハラを受けることもなく、新しい人間関係を築いていくことができます。

辞めたい気持ちが半年以上も変わらない

辞めたい気持ちが一時的なものの場合は、そのうち問題が解決して順調に仕事を進めていくことができるようになります。

しかし、辞めたい気持ちが半年以上も変わらない場合は一時的なものではないため、改善することは難しいでしょう。退職するかどうか迷ったら、辞めたい気持ちが半年以上続いてるかを参考にしてみてください。

病棟看護師を辞めることを決断したら

病棟看護師をしていてやっぱり辞めたいという気持ちが強くなったら、退職する決意もできてきます。辞めることを決断したら、何をすれば良いのかご紹介していきます。

転職サイトやエージェントサービスに登録する

病棟看護師を辞めることを決断したら、転職サイトやエージェントサービスに登録することをおすすめします。新しい仕事が決まっていないのに退職してしまうのは、次の仕事がすぐに見つからない時に困ってしまいます。

病棟看護師の仕事は忙しくて大変なので、転職活動をしている暇もないかもしれません。そんな時に役立つのがエージェントサービスです。希望する条件に合っている仕事を専任のエージェントが見つけてきてくれるので、忙しい方にも便利です。

また、転職先のデータを調べてくれることもあるので転職活動も楽になります。お互いに連絡を取り合うことになりますが、面倒だと感じる方は転職サイトを利用して自分で転職先を見つける方法がおすすめです。

自分の都合に合わせて自由に探すことができるので、ゆっくり自分のペースで探したい場合に便利なサイトです。

退職する時期を考える

退職する時期はしっかり考える必要があります。病院の忙しい時期と重なっていないか、辞めることで他のスタッフに迷惑がかからないかなどを考えて、退職する時期を見ていくことが大切です。

また、退職をする前に新しい仕事を決めておくことがポイントです。新しい仕事が決まる前に退職してしまうと、収入がない期間が出てくるため、生活を維持していくのが困難になってしまうでしょう。転職先を決めておくと、安心して退職することができます。

有給休暇を消化する

退職することが決まっても、有給休暇をとることができます。残っている有給休暇を消化しないで退職してしまうのは、もったいないです。有給は支給されている分だけとることができるので、周りに迷惑がかからないように、仕事の引継ぎを終わらせて休めるように調整していく必要があります。

病棟看護師が退職するまでの流れ

病棟看護師が退職するまでの流れとしては、まず看護師長に退職することを相談しましょう。シフトの関係や引継ぎのこともあるので、3か月前には相談しておくと良いです。

退職する旨を伝えるのが遅くなってしまったら、希望の時期に退職できないという心配もあるので気を付ける必要があります。

看護師長に相談後、退職届の提出を行います。スタッフに迷惑をかけないためにも、しっかりと引継ぎを行うことが大切です。伝えておきたいことは口頭で話すだけではなく、書類にまとめておくとスムーズに引き継ぐことができるでしょう。

もっと幸せに働ける職場を見つけよう!

病棟看護師を辞めたいと思った時に、本当に辞めて後悔しないかを考えてみることが大切です。病棟看護師の仕事をしていることが原因で体調不良を起こしたり、うつなどを引き起こしたりした場合には、退職することも必要です。

仕事を辞めない限りストレスが蓄積されるので、心身ともに影響を及ぼす一方になります。自分にとって心落ち着いて働ける職場はたくさんあるはずです。もっと幸せに働ける職場を見つけましょう!

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