高齢者の一人暮らしを心配している方もいるのではないでしょうか。近ければたまに顔を出して元気かどうか確認することもできますが、遠方ならなかなか難しいことです。そんな時におすすめなのが高齢者見守りアプリの利用です。日々の様子を確認することができるため、一人暮らしの親の安否確認や孤独死対策にもなります。この記事では、おすすめの高齢者見守りアプリをご紹介していくので、参考にしてみてください!
高齢者見守りアプリの必要性
高齢者見守りアプリは便利なアイテムではあるけれど、本当に必要かどうか疑問に思う方もいるかもしれません。気になってはいるものの、実際には利用していない方も多いでしょう。高齢者見守りアプリの必要性をご紹介していきます。
一人暮らしの高齢者の孤独死が急増
夫婦や親子といった核家族が増え、高齢になった時に配偶者のどちらかが亡くなったこと、結婚せずに独身のまま高齢になったことで一人暮らしをせざるを得ないといった状態になることもあるのです。
家族と交流がなかった、近所づきあいをせず地域との関わりを持つことができなかった高齢者が独りぼっちになってしまい、結果孤独死を迎えるといった場合もあります。現代では、一人暮らしの高齢者の孤独死が急増していることにより、高齢者見守りアプリの必要性も出てくると言えるでしょう。
現代は高齢の親の見守りを個人でやる必要性も
高齢になると、健康に自信を持って過ごしている方ももちろんいますが、健康に不安を抱えている方も多いと言えます。夫婦や親子だけという核家族が増えてきている現代では、近くに人の手を借りられる状況にないため、自然な見守りが不可能になっているのです。
特に遠方にいれば、見に来ることなんて難しくなりますし、高齢の親の見守りを個人でやる必要性も出てきます。高齢でスマホやタブレットを使いこなすのは難しいと思うかもしれませんが、子供や孫から勧められて利用するといった方も増えています。
家族とコミュニケーションを取ることができ、便利なアプリも豊富にあるのでどんどん活用していくことで、有意義な生活を送ることができるようになるでしょう。今まで遠くに感じていた子供や孫もスマホやタブレットを利用することで、より身近に感じられるようになるのです。
高齢者見守りアプリの選び方
高齢者見守りアプリは豊富にありますが、どこに注目して選んだら良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。高齢者が使えないと意味がないので、使いやすいものを選ぶことが大切です。高齢者見守りアプリの選び方についてご紹介していきます。
選び方①操作が簡単
スマホの操作は若い方がやるにはどの機種でも簡単ですが、高齢者はスマホを操作するのが得意な場合もあれば、苦手だと感じている場合もあります。万が一自分の身に何か起こった時に、スマホを操作することができないと意味がありません。
高齢者見守りアプリを選ぶ際には、操作が簡単なものにすることが大切です。見守られる側で何か操作をしないと使えない機能ならいざとなった時に安心できないのではないでしょうか。
見守られる側が何も操作しなくてもGPS機能で居場所を確認できる、アラーム機能を止めると安否がわかるシステムがついているスマホを選ぶことをおすすめします。
選び方②使っているスマホに対応
高齢者見守りアプリを選ぶ際には、使っているスマホに対応しているかチェックしてみてください。スマホにはiPhoneとandroidがありますが、アプリによってはどちらも対応している場合とどちらか一方しか対応していない場合とがあります。
そのため、使っているスマホに対応しているかは、事前に調べておく必要があるのです。また、iPhoneやandroidかは対応していたとしても、機種が古すぎることによりアプリが使えないといった場合もあります。最新のものにする必要はありませんが、アプリが使えるくらいの端末であることは必須です。
選び方③日常生活に馴染みやすい
高齢者見守りアプリを選ぶ際には、日常生活に馴染みやすいかにも注目してみてください。スマホに慣れるまでの間は、持っていることに煩わしさを感じやすいです。
そのため、毎朝起きる時間帯が決まっている場合はアラーム機能がついたもの、歩くことが習慣になっている場合は歩数計機能がついたスマホにすることがおすすめです。自分に合った日常生活で使える便利機能がたくさんあれば、自然とスマホのある生活に馴染んていくことができます。
高齢者見守りアプリおすすめ6選
高齢者見守りアプリは豊富にあり、その中からおすすめの6つをご紹介していきます。高齢者見守り用として使いやすいものを見つけてみてください。
高齢者見守りアプリ①安否見守りサービスみまもるん
安否見守りサービスみまもるんは、初期設定以外一切操作が必要ありません。スマホの見守りサービスにはさまざまありますが、アプリを起動させないと動作しないことから1日に1回はユーザーにアプリを起動させるような流れになっています。
単純操作であっても面倒だと思うことも多いでしょう。安否見守りサービスみまもるんは、これまで通りスマホを使い続けるだけで見守りが可能です。また、スマホの無充電状態が続くと、自動で登録先である家族に通報する「自動通報機能」、クリックで緊急事態であることを知らせる「緊急通報機能」があります。
安否見守りサービスみまもるんの特徴
- 初期設定以外一切操作の必要なし
- 自動通報機能
- 緊急通報機能
安否見守りサービスみまもるんの料金
インストールは無料。自動通報機能を使う場合月額480円。
高齢者見守りアプリ②ラクホン
ラクホンは、スマホの機能をシンプルに表示したラクラク電話アプリケーションです。文字の大きさやデザインが工夫してあるため、視覚的に判断しやすくなっており、説明も不要で誰でも簡単にスマホの操作ができます。
緊急メール機能ではあらかじめ設定しておいたアドレスにメールを送ることが可能です。また、緊急ブザーを最大音量で鳴らすこともできます。
さらに、無動作監視機能もついており、android端末の場合は一定時間スマホの動きがないことを感知することにより緊急メールを送信、iPhoneの場合は一定時間スマホの動きがないことを感知することによりブザーを最大音量で鳴らすこともできるのです。
ラクホンの特徴
- 説明も不要で誰でも簡単にスマホの操作ができる
- 緊急メール機能
- 緊急ブザー
- 無動作監視機能
ラクホンの料金
無料
高齢者見守りアプリ③みまもりLite
みまもりLiteは、使わなくなったスマホやタブレットがあればすぐに利用することができます。在宅外出ボタンでメールを送信できたり、内蔵カメラで動体検知を行うことが可能です。また、ワンタッチ伝言ではあらかじめ伝言を登録しておけば、項目を押すだけでメールが送信できるので便利です。
みまもりLiteの特徴
- 使わなくなったスマホやタブレットがあればすぐに利用できる
- 在宅外出ボタンでメールを送信
- 内蔵カメラで動体検知
- ワンタッチ伝言
みまもりLiteの料金
無料
高齢者見守りアプリ④リンクプラス
リンクプラスは、スマホを利用した孤独死や孤立死を防止するためのアプリです。プッシュ通知を利用してスマホの操作を感知することができ、既定の操作がなかった場合に外部にemailでメッセージを送信することができます。送信先は3つまで設定することが可能です。
リンクプラスの特徴
- プッシュ通知を利用してスマホの操作を感知
- 送信先は3つまで設定
リンクプラスの料金
ダウンロードは無料。使用にかかる費用は利用者負担。
高齢者見守りアプリ⑤LINE エンリッチ見守りサービス
LINE エンリッチ見守りサービスは、スマホでLINEをしている方が対象となっています。パソコンでは友達登録、スマホでは友達追加するだけで利用が可能です。
安否確認の設定を細かく行うことで、対象者の安否確認を取ることができます。もしもの時は、登録された近親者へ連絡が来るので安心です。
LINE エンリッチ見守りサービスの特徴
- スマホでLINEをしている方が対象
- 友達登録や友達追加するだけで利用が可能
- もしもの時は登録された近親者へ連絡
LINE エンリッチ見守りサービスの料金
無料
高齢者見守りアプリ⑥Peaceful line
Peaceful lineは、設定時間以上アプリの操作がなかった場合は、緊急連絡メールや安否確認の通知を受け取ることができます。メッセージのやり取りを行うこともできますし、位置情報をマップで確認することも可能です。
また、通話機能もついているので直接話をすることもできます。プランによっては月額料金が発生するので注意が必要です。
Peaceful lineの特徴
- 緊急連絡メールや安否確認の通知
- 位置情報をマップで確認
- 通話機能
Peaceful lineの料金
インストールは無料。プランによっては月額料金がかかる。
高齢者見守りアプリのメリット・デメリット
高齢者見守りアプリの利用を検討している方もいるのではないでしょうか。メリットもデメリットも存在するので、どちらも参考にしながら決めることをおすすめします。高齢者見守りアプリのメリットとデメリットをご紹介します。
見守りアプリのメリット
見守りアプリを利用することで、親の安否確認ができる、親の位置情報を知ることができる、緊急時メッセージのやり取り、体調不良時に子供にメッセージや位置情報を送ることができるといったメリットがあります。
見守る側の安心感はもちろんありますが、見守られる側もいざとなった時に連絡が取れたり、居場所を教えることができるので安心です。
見守りアプリのデメリット
見守りアプリのデメリットとして、スマホを持ち歩く必要がある、充電などのメンテナンス問題、見守られる側の負担になる可能性が考えられます。スマホを持ち歩く習慣がないと、いざ出かける時に忘れてしまうことも多いでしょう。
また、スマホを使っていたら当然充電はなくなるので、メンテナンスが必要になってきます。スマホを操作するのが苦手だとどうしたら良いのかわからなくて、根気強くサポートが必要な場合もあるのです。
さらには、監視されているといった気持ちになると、何をするのでも負担になってしまうこともあります。事前にしっかり話し合って納得のいく見守りアプリを利用することが大切だと言えるでしょう。
離れて暮らす親の安否確認に見守りアプリを使ってみよう
親が離れて一人暮らしをしていると、もしもの時が不安だという方も多いでしょう。そんな時におすすめなのが高齢者見守りアプリで、安否確認はもちろん、位置情報を検知、お互いにメッセージのやり取り、緊急時には自動で通報などさまざまな機能がついています。
高齢者には、操作が簡単で日常生活に馴染みやすいものを利用することが大切です。お互いに安心して過ごすことができるようになります。離れて暮らす親の安否確認に見守りアプリを使ってみてください!