認知症は、高齢者の病としても問題となっており、近年は増加傾向にあるとされています。そこで気になるのが、どんな人が認知症になってしまいやすいのか、どういった生活が確立を高めているのかについてでしょう。そこで、認知症になりやすい人の特徴をまとめました。

目次

認知症ともの忘れは何が違う?

認知症といえば、高齢者の典型的な病の1つとして知られています。そんな認知症の症状の1つに物忘れがありますが、若い健常者であっても物忘れは発生します。まずはそのあたりの違いから解説していきましょう。

認知症ともの忘れの違いを区別するポイント

認知症は、慢性的で進行性の神経変性疾患の一群であり、主に脳の構造や機能における異常に関連しています。認知症は、アルツハイマー病、パーキンソン病の認知症型、レビー小体型認知症など、さまざまな病気の結果として発生することがあります。

認知症の症状は広範で、記憶喪失に加えて、問題解決能力、言語能力、判断力、認知機能の低下などが含まれます。日常生活における課題や自己ケアの問題が顕著です。

対して物忘れは短期記憶に影響を及ぼすことが多く、日常生活の一部で短期的な情報を記憶できないことがあります。物忘れは、疲労、ストレス、過度の情報過多、一時的な認知的負荷などの要因によって引き起こされることがあります。

通常、物忘れは一時的で進行しないことが多く、主に記憶に関連しており特定の情報や出来事の記憶が一時的に失われることがあります。他の認知機能には大きな影響を与えないことが一般的です。

認知症の中でもアルツハイマー型認知症が最も多い

一口に認知症といっても、種類がいくつか存在しています。そして主な種類としてはアルツハイマー病、パーキンソン病の認知症型、レビー小体型といったようなものが挙げられるのですが、この中で最も発症者が多いのはアルツハイマー型です。

厚生労働省による都市群における認知症有病率等の調査によれば、認知症の種類別割合のうちアルツハイマー型は全体のうちなんと60%以上、70%にまで届こうとしているほどです。

またアルツハイマー型に次いで多いのが脳血管型認知症によるものであり、全体の20%を占めています。それぞれで症状も変わってくるので、適切な対応やケアが必要になってきます。

認知症になりやすい人の特徴・口癖

この様に、認知症は今や高齢者にとって典型的な病の一種であり、2012年時点で約500万人近くが罹患している事も分かっています。では、どんな人が認知症になってしまいやすいのでしょうか?

認知症になりやすい人の特徴・口癖①些細なことを気にしてしまう

まず挙げられるのは、些細なことを生活の中で気にしてしまうというものです。些細な事で気持ちが落ち込んでしまったり、感情や情緒面で不安定である事を自覚している方は注意が必要であるとされています。

こうした方は、ストレスや不安といった外的な心理に関する影響を強く受けやすいとも言い換えられます。すると常に周りの目が気になって、落ち込みがちになったり引きこもりがちになってしまいやすいとされています。

認知症になりやすい人の特徴・口癖②短気でイライラしやすい

続いては、短気でイライラしやすい人です。短気でイラつきやすい人は、日常のストレスや不安により過度に刺激されやすいことがあります。長期間にわたる慢性的なストレスは、脳に悪影響を及ぼす可能性があり、認知症のリスクを増加させる可能性があります。

常に怒っているような人は、他の人とのコミュニケーションを取りづらく社会的孤立を招くことがあります。社会的孤立は認知症のリスクに寄与する要因の一つであり、脳への刺激がなくなって認知機能を低下させるのです。

認知症になりやすい人の特徴・口癖③「今どきの若い者は~」と言う

性格から逆算して認知症になりやすい人もいるとされていて「今どきの若者は」「これだから現代人は」といった言葉が口癖になっているようです。所謂、昔気質で頑固な印象を受ける様な言葉ばかりを言っている人ということになります。

これは裏を返せば、柔軟な思考や新しいものを受け入れることができず、今までの経験やプライドがそれらを阻害していると考えられます。そうするとこれもやはりストレスとなり、だんだんと新しい事も覚えられなくなっていく可能性が高いのです。

認知症になりやすい人の特徴・口癖④不規則な食生活

生活面においても特長が見られ、不規則な食生活は認知症につながる恐れがあるのです。特に、脳の健康に重要な栄養素であるオメガ-3脂肪酸、ビタミンB、抗酸化物質といった栄養分が不足すると、認知機能に悪影響を与える可能性があります。

不規則な食事は、血糖レベルの急激な変動を引き起こす可能性があります。これにより、脳に安定したエネルギー供給が妨げられ、認知機能の低下につながる可能性があります。

また、2型糖尿病と認知症の関連性も指摘されており、不規則な食事習慣が2型糖尿病の発症を促進する可能性があります。やはり食生活の不規則さは健康に大きな悪影響を与えるのです。

認知症になりやすい人の特徴・口癖⑤過度な飲酒や喫煙

飲酒や喫煙を過度に行うのは、普通に考えても体にとって良くないと感じるのは想像に難くないでしょう。アルコールとタバコの長期的な摂取は、脳細胞に損傷を与えると以前より言われ続けています。

アルコールは神経細胞に直接的な毒性を持つことがあり、タバコに含まれる有害物質は脳の血管を収縮させ酸素供給も減少して脳細胞が損傷、認知機能が低下するリスクが増加します。

認知症になりやすい人の特徴・口癖⑥睡眠不足

食生活などに並んで、睡眠不足もやはり体に良い事はありません。Nature Communicationsで発表された研究によると、睡眠時間が6時間以下の人は7時間以上睡眠をとっている人に比べて認知症と診断される可能性が高いと報告されているのです。

睡眠不足はストレスホルモンであるコルチゾールの増加を引き起こすことがあります。長期間にわたる高いコルチゾールレベルは脳に損傷を与え、認知機能の低下にそのまま影響するとも考えられています。

認知症になりやすい人の特徴・口癖⑦運動不足

運動不足も認知症のリスクを高めるとされています。運動といっても激しいスポーツなどではなく、散歩や家事、ガーデニングなどをはじめとした日々の生活の中で発生する体を動かす動作の事を指します。

適度な運動は脳の記憶をつかさどる海馬を活性化させるとされています。逆に運動不足のままでは神経成長因子の産生低下を引き起こし、脳の健康に対するリスクを増加させてしまうのです。

認知症リスクを高める病気もある

認知症単体でも脅威ではありますが、実はリスクを高める病気もいくつかあります。例えば糖尿病が挙げられ、罹患している方はそうでない人と比較しておよそ1.5倍も認知症リスクが高いとされているのです。

腎臓機能障害患者を対象とした横断研究でも、認知機能阻害が発生するリスクは47%も高いとされています。これらの他にも、高血圧、歯周病による噛む力の低下といったように様々な病気がリスクを高めると考えられています。

老化防止!認知症を予防する方法

勿論、誰であっても認知症になりたくてなっている訳ではありませんし、日常生活が関係してくると分かっている以上予防が大切なのは間違いありません。最後に老化防止、認知症予防に効果的な方法をご紹介します。

認知症予防に効果的な食べ物を積極的に摂る

認知症予防としては、生活習慣全体を見直すことが大切といわれています。食生活ももちろんその1つであり、摂取カロリーや塩分、糖分の摂取率などを考えてバランスの良い食事を摂る事が大切になってきます。

緑黄色野菜、それ以外の野菜類、ナッツ、全粒粉穀物、魚、鶏肉といったような食材は、認知症リスクを低下させる効果があるとされています。参考にして積極的に摂取してみましょう。

ボランティアなどの社会活動に参加する

続いては、ボランティアなどの社会的活動に参加してみることです。社会から孤立してしまうと脳を働かせる機会が減少し、認知症になりやすいという原因があるので、単純に自分から積極的に参加をするというのが対策になります。

ボランティア活動には認知的な刺激が含まれることが多く、新しいスキルや知識を学び問題を解決する機会にもなります。脳を活性化するこうした課題は、認知機能を維持し、向上させるのに役立ち、認知症予防の観点からも脳の活性化は重要です。

1日30分・週3回程度の有酸素運動をする

運動不足も認知症リスクを高めるとされていますので、定期的な運動を生活の中で挟んでいく事も大切です。週に少なくとも1回、出来れば3回ほど1回につき30分程度の有酸素運動を取り入れるのです。

ウォーキングや階段昇降、余力があればジョギングといったようにできる範囲内で結構ですのでとにかく体を動かしてみるのです。運動はストレスホルモンの分泌を減少させ、ストレスの軽減は認知症の予防に役立ちます。

パズルや将棋などで脳トレを行う

認知症が脳機能の低下である事から、将棋やパズルをはじめとした頭を使う脳トレを実践するのも効果的とされています。WHOも認知活動の増加は認知予備能を刺激すると報告していますので、頭を使ったトレーニングは取り入れたいところです。

早めの認知症対策が老後の生活を左右する!

認知症というのは高齢者が鳴るものといったイメージがあるかもしれませんが、昨今では若年性のものもあるとされており誰も他人事ではありません。早めの認知症対策を是非とも実践してみてください。

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