歩行器・歩行車は、自立歩行が難しい方のための補助機器です。下半身の筋力が低下していたり、脚に痛みがある方が立ち上がる時や移動をする際に使用します。しかし、市販の歩行器・歩行車を見てみると、サイズや機能性が異なる商品が販売されているので、どのような基準で選べば良いのか分からないという方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、歩行器・歩行車の選び方とおすすめ商品をご紹介します。
歩行器・歩行車とは?
歩行器・歩行車とは、自立歩行が難しい方がリハビリのために使用する補助器具のことです。椅子のように四つの脚の足で支えるため、杖よりも安定感があるのが特徴です。手すりを持って体を支えることで立ち上がりをサポートし、移動中に足に掛かる負担を軽減することができます。
また、足に痛みがある場合でも自立して歩くことにつながるため、介護される側の心理的な負担を軽減する効果も期待できます。
歩行器・歩行車の上手な選び方
市販の歩行器・歩行車を見てみると、形状や機能性、サイズの異なる商品が販売されているので、どのような基準で選べば良いのか悩んでしまうものです。さっそく、歩行器・歩行車の選び方を見ていきましょう。
選び方①種類
歩行器・歩行車を快適に使うためには、使用する場所や身体の状態に適したものを選ぶことが大切です。歩行器・歩行車のタイプは大きく3種類に分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
【固定式歩行器】
固定式歩行器は、4つの脚で体を支えることができるのが特徴です。安定感があるものの、歩行器本体を持ち上げながら進む必要があるため、腕の力が必要になります。よって、腕力が低下している方や腕が思うように上がらない方には向いていませんが、一定の腕力がある方の歩行のサポートには向いていると言えるでしょう。
【交互型歩行器】
交互型歩行器は、左右のフレームを交互に動かして歩く仕組みの歩行器です。本体を持ち上げずに左右交互に動かせるのが固定式との違いです。片足のみに痛みがある方や、固定式の使用が困難な方におすすめです。
【キャスター付き歩行器】
キャスター付き歩行器は歩行車ともいい、脚にキャスターが付いているので楽に移動できるのが特徴です。押すだけで進みますが、加減を間違えると転倒の危険が増すので注意が必要です。そのため、立ち上がる際にキャスターの固定ができるストッパーの有無を確認することが大切です。
選び方②グリップの高さ
グリップの高さはスムーズな動作ができるかどうかに影響をもたらします。そのため、使う方の姿勢や身長をはじめとする身体状況に適したものを使うことが大切です。
市販の歩行器は高さを複数の段階に調節できるものが多いので、本体サイズはもちろん、調整できる範囲や間隔もチェックしておきましょう。
選び方③重さ
歩行器・歩行車の重量は2~3kgが主流です。軽量に感じますが、リハビリ中の方にとって1kgの差は大きな負担になるため、できるだけ軽いものを選びましょう。使用中はもちろん、使用後に持ち運ぶ時や車に積み込むときの負担も軽減することができます。
軽量タイプの歩行器を選んだとしても移動させるのが難しいという場合は、キャスター付きの歩行車から始めるのもひとつの方法です。症状が改善したり、筋力がついてきてから固定式や交互式に切り替えると良いでしょう。
歩行器・歩行車のおすすめ12選
歩行器・歩行車の選び方を把握したところで、ここからは歩行器・歩行車のおすすめ商品をご紹介します。歩行器・歩行車の購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
おすすめ歩行器・歩行車①
星光医療器製作所 アルコースリム
星光医療器製作所の「アルコースリム100607」は、前腕支持型とグリップ型の2通りの使い方ができる歩行車です。身体状況に合わせて使用しやすく、歩行を適切にサポートしてくれます。
本体サイズは幅前40.2/後50.2×奥行51.5×高さ75~95cm、高さは6段階に設定できます。重量は8kg、小回りが利くコンパクトな設計なので狭い場所でも使用しやすいです。
おすすめ歩行器・歩行車②
日進医療器 歩行器 TY160
日進医療器の「折りたたみ式歩行器(小) TY160S」は、高さ調節ができる折りたたみ式歩行器です。頑丈なスチール素材でつくられており、歩行をサポートしてくれます。
商品サイズは幅57×奥行68×高さ67~77cm、2.5cmピッチで高さを5段階調整できるので、楽な姿勢で使うことができます。また、コンパクトに折りたためるので、持ち運びや収納がスムーズにできます。
おすすめ歩行器・歩行車③
センター商事 立ち上がり補助 サポート器
センター商事の「立ち上がり補助サポート器K-226」は、室内の移動や立ち上がりのサポートをしてくれる商品です。上段・下段のグリップを使い分けられるので、立ち上がりの補助に最適です。
本体サイズは約52×43×73~87cm、身長や体勢に合わせて7段階の高さ調節ができます。約2.5kgと軽量で簡単に折りたたむことができます。価格が比較的お手頃なので、お試しで使用するのにもおすすめと言えるでしょう。
おすすめ歩行器・歩行車④
シンエンス ミニフレームウォーカー
シンエンスの「ミニフレームウォーカーWFM-4262SW5GW3」は超コンパクトサイズの歩行器です。アルミ(一部スチール)製で重量は3.5kgと軽量でありながら、耐荷重100kgとしっかりしています。
商品サイズは幅47cm×奥行41×全高76~88.5cm、小柄な方に適したサイズ感です。小回りがきく歩行器を探している方におすすめの商品です。
おすすめ歩行器・歩行車⑤
Cific 歩行器 軽量アルミ
Cificの「2way式歩行器軽量アルミ」は交互式と固定式の選択ができる歩行器です。脚先にはゴムが付いており、ストッパーの役割をしてくれます。
本体サイズは53×46×76.5cm~94cm、高さは身長に合わせて8段階調節できます。また、ワンタッチで折りたたむことができ、2.6kgと軽量なので女性や高齢者の方でも楽に持ち運ぶことができます。
おすすめ歩行器・歩行車⑥
イーストアイ セーフティーアームウォーカー
株式会社イーストアイの「セーフティーアームウォーカー Mタイプ」は、歩行や移動をサポートしてくれる室内専用の歩行器です。前脚のプラスチックスイングキャスターは自在に動かすことができ、後脚のキャスター付ストッパーは上から荷重をかけることで作動します。
商品サイズは幅62×奥行54×高さ73.5~83.5cm、5段階の高さ調節ができます。使わないときは折りたたむことができ、軽量なので持ち上げる動作もスムーズにできます。
おすすめ歩行器・歩行車⑦
楽々健 折り畳み式 歩行器
楽々健の「折り畳み式歩行器 アルミ製 歩行補助器」は、前後キャスター付きの折りたたみ式歩行補助器です。アルミニウム合金で作られており、前輪に方向転換式キャスター、後輪にダンパー式キャスターを搭載し、楽に移動ができるのはもちろん安全面にも配慮されています。
商品サイズは幅52×奥行44×高さ77~87cm、5段階の高さ調節ができます。重量は5kg、使用後は折りたたむことが可能です。
おすすめ歩行器・歩行車⑧
RAKU 折りたたみ歩行器
楽(RAKU)の「折りたたみ歩行器 介護2way式 キャスター付き」は、固定・交互・前輪キャスターの3つのモードで使用できる折りたたみ歩行器です。錆びにくいアルミ合金材質でつくられており、耐荷重は約100kgと安定感に優れています。
本体サイズは51×47×74-92cm、高さは8段階調節が可能です。また、折たたみロックを押すだけで簡単に折りたたむことができ、およそ2.3kgと軽量なので楽に持ち運ぶことができます。
おすすめ歩行器・歩行車⑨
星光医療器製作所 アルコー 歩行補助器
星光医療器製作所の「アルコー1S-T型/抵抗器付 折りたたみ式歩行補助器」は、車輪に負荷を掛けることができる抵抗器付きの折りたたみ歩行器です。スチール素材で作られており、キャスターは静音仕様になっています。
本体サイズは幅51.5×奥行57×高さ87.5~107.5cm、使い勝手に合わせて高さを4cmきざみで6段階調整できます。一般的なご家庭でも使いやすいコンパクトサイズで、ワンタッチで折りたたむことが可能です。
おすすめ歩行器・歩行車⑩
アクションジャパン 固定歩行器
アクションジャパンの「固定歩行器(折りたたみ式)標準 C2021」は、歩行と立ち上がりをサポートする折りたたみ式歩行器です。
本体サイズは幅56×奥行44×高さ74~87cm、6段階の高さ調節ができます。アルミやスチール、PVC素材で作られており、2.4kgと軽量です。ボタンひとつで折りたたむことができ、使わない時は約10cmの薄さにまとめておくことができます。
おすすめ歩行器・歩行車⑪
マキテック 歩行器ミニ 交互型
マキテックの「HKM-200 アルミ歩行器ミニタイプ交互型」は、アルミフレームと劣化しにくいグリップを採用した軽量で丈夫な交互型歩行器です。
商品サイズは幅47×奥行43.5×高さ65~75cm、2.5cm間隔で5段階の高さ調節ができます。重量は2.5kgと軽量で、収納や持ち運びがしやすい折り畳み式になっています。軽さを重視する方や、車に積み込む機会がある方におすすめの商品です。
おすすめ歩行器・歩行車⑫
星光医療器製作所 アルコー3型
星光医療器製作所の「歩行補助器 (アルコー3型)3M型」は、室内向けのスチール製四輪歩行補助器です。静音性の高いキャスターが搭載されているので、音を気にせず使用できます。
本体サイズは幅52×奥行77.5×高さ82~109cm、高さは無段階調節できます。こちらは中サイズですが、アルコー3型は大・中・小の3サイズから選べるので、利用する方の体格や使い勝手に合わせて選ぶことをおすすめします。
歩行補助には介護用歩行器・歩行車がおすすめ
今回は、歩行器・歩行車の選び方とおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか。歩行器・歩行車を選ぶ際は、使用する方に適したタイプやグリップの高さ、本体重量であるかをチェックすることが大切です。
記事の中では、おすすめの歩行器・歩行車を12商品厳選してピックアップしました。これから歩行器・歩行者の購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。